k-car special vol.44 & 46
皆さんこんにちは。最近ご飯が美味しくて体重が0.1tに近づいてきてしまったロバのイーヨーです。
GWはいかがお過ごしでしたでしょうか?
私はと言えば、今までずっと蓋をしていたAZ-1の部品倉庫の片づけを始めて見ました。
以前は20フィートコンテナ(約8.5畳)に満杯のパーツがあったのですが、自分バブルがはじけた時にだいぶん処分してしまった為、今では約4畳のコンテナ2/3に収まる位まで減ってしまいました。
しかし、そろそろ本格的に絶版パーツが出てきてしまっている為、ガラスや内外装パーツにゴム部品だけではなく、フレームや足回り等の専用パーツの保管を始めようかと思いAZ-1以外の自動車パーツの処分やAZ-1関係の書籍・グッズの整理などをしなければと思い、GWと今日の日曜日を利用して少し片付けてきました。
しかし、生来の怠け者の私は、片付けている最中に懐かしい写真や雑誌が出てくるとついつい読み始めてしまい、片付けがおろそかになってしまう為、全く進みませんでしたorz
しかし、その中に懐かしのK-car スペシャルがどっさり入った段ボールが出てきてペラペラめくっているうちにM2 1015の広告が載っているページを見つけました。
センス良い広告だなぁ。今見てもカッコイイですよね!
しかし、当時はほとんどの雑誌にはこの広告は載りませんでした。宣伝広告費の関係でしょうが、Kスペと後2冊くらいだったかと思います(当時は発売されたクルマ雑誌をほぼ全て立ち読みしてた)
そして、この広告の載っているKスペvol44(1994/7/27発売)にはカラーページでこのM2 1015の紹介記事がありました。
今日はその紹介と、よく中古車情報に載っているM2 1015に書かれている『限定50台』の謎に迫りたいと思います!
待望の発売開始 動き始めたM2デザイン
マツダのデザイン工房、いわばカロッツェリアともいえるM2。これまでも数々のスペシャル・マシンを作り上げている。
そのM2がデビュー以来、開発を進めているのがAZ-1だ。1015というコードネームのもとにプロジェクトが動いていた。
今回、発売されることとなった1015はM2がデザインしたエアロを身にまとった特別仕様車という扱い。限定車として全国のオートザム店から販売される。
開発当初はヘッドライトの角目化も検討されていたが、結果的にはノーマルのヘッドライトを使い、ボンネットのライト部分のカットを工夫することによって、角目のような印象に仕上がっている。
まさにデザインの妙といえるだろう。さらにシビエ製のフォグランプが埋め込まれ、それらに合わせて力強いラインを形成している。
フロントバンパーの形状も変更されている。一見するとノーマルと、さほど変化が感じられないが、これは全長を伸ばさないようにしたため。デザイン的にはノーマルをスッキリとさせ、さらにエッジを効かせたものとなっている。
リアビューを引き締めるリアウィングは、他に類を見ない独特の形状。全体に微妙な曲線で構成されているのが特徴的だ。
これだけの特別装備に加え、ボディのオールペンまで施され、159万8000円で用意されるというからビックリ!
塗装はサイドシル、リアバンパーはもちろんのことドアミラーまでという徹底ぶりだ。ディーラーで扱う特別仕様であってもM2がプロデュースしただけの高いクオリティを実現している。
このM2 1015のオーナーになれる幸運な人はたったの50人。その一人になりたいならば、今すぐディーラーへ走れ!
以上 K-carスペシャル vol44 p39 より抜粋
さて、それでは次に『 M2 1015 限定50台 』の謎に迫っていきましょう。
上記紹介記事に限定50台としっかりと書かれていますが、同じ号に載っている広告にもちゃんと『 限定50台 』と書かれていました!
それがコチラ。
ん!?よく分かりませんか?
それでは白矢印部を拡大した写真がコチラ
全国限定50台のインパクト性能、誕生。
なるほど、バッチリ書かれていますね。
しかし以前レポートさせていただいた通り、M2 1015は220台以上が契約されております。
くどいようですが、その記事が
→コチラ
ではいったい50台→220台余とはなぜこうなったのでしょう。
実はその秘密は3ケ月後の1994/10/18に発売されたKスペ vol46号に答えがありました!
なんと、他の雑誌にはほとんど載らなかったM2 1015の広告が再び!
しかも同じ広告かと思ったら白矢印の部分のみ変えられていました。
ここをアップにしたものがコチラ
ご要望に応え、ふたたびエントリー。
なんだよ、思ったより受注が多かったから追加販売決めやがったなwww
まぁ当時は全くAZ-1が売れずヤードにゴロゴロ新車のAZ-1が放置されていたと言いますから、もしかしたら50台も売れないんじゃないかと思っておっかなビックリ出したんじゃないかと。
所が思ったより受注があったので
ふたたびエントリーしたんでしょうね。きっと。
だから中古車販売で『限定50台』と書かれているのは嘘じゃないんですね。
ちゃんと雑誌広告に書かれていますから。
結論
M2 1015は当初限定50台で販売されたが『ご要望に応え、ふたたびエントリー。』により合計220余台が契約されたという事で良いかと思います!
P.S.
ところで、一枚だけ載っていた先行開発モデルカッコイイですよね!
これはM2 1015Aと呼ばれていましたが、WRCを戦うラリーマシーンの様なカラーリングもイカしますね♪
AZ-1の開発デザイナーの一人。市川さんと言う方が担当されていたそうです。私の乗っている1015Bの幌もこの方の開発だと聴きます。
もしも機会がありましたら是非お会いしてお話聞いてみたいですね!