
SUBARUが2026年6月1日から提供を開始した点検サービスプログラム「SUBARU Care Passport」についてです。
車検時の加入の場合、普通車はCare Passport8(税込120,692円)という商品を基本的には選ぶことになりそうです。
最大で24ヶ月の期間内のサービスで、必須の法定点検(車検+12か月点検)と、付帯サービス8回分が受けられます。
付帯サービスは用意されたメニュー内から自分で内容を任意選択し、期間内に利用するというものになります。
約款を読んで販売店に確認も行ってきました。
2026年9月17日に約款の改訂があったようでした。読んでみてほぼ変更はありませんでした。
せめて改訂履歴くらいつければよいのにと思うのです。
約款を読んでの注意点はこちらです。
●約款より:2 (3) ②車検時に本商品を購入する場合:SUBARUCarePassport8 の新規購入または継続申込みに係る車検満了日の 2 ヶ月前からその後の初回の車検満了日の 2ヶ月前まで(最長24ヶ月)
→ 車検満了が例えば12月1日だと、10月1日までしか使えないです。車検満了日の2か月前に付帯サービスを使い切らないといけません。
例えば車検満了日1か月前に付帯サービスを使ってオイル交換しておこうといったことができないので注意が必要です。
まぁこの条件は以前の点検パックでも同じでしたが、今回は車検満了日2ヶ月前までに付帯サービスを計画的に使い切らないと損をする可能性があります。
なぜなら、使わなかった分の付帯サービス回数があっても、払い戻しが原則受けられません。払い戻しを受けられるのはスバル車に乗り換えるか、車を売却・廃却する時に限られます。
●約款より:3 (2) ①法令の定める点検整備有効期間:該当点検月(車両登録月)にご利用ください。当該期間にご利用いただけない場合は理由の如何に拘わらず、当該点検・整備に係るサービスをお受け出来ない場合がございます。
→ 車検であれば2か月前、12か月法定点検は車両登録月まで(前月や当月は可だが翌月に持ち越すのは不可)という条件のようです。
続いて、13個の付帯サービスメニューの使い勝手です。利用条件はこちら。
Care Passport8は約12万円です。
その内、サービスに含まれている法定点検費用の概算がざっくり8万円とします(車検6万円+12か月点検2万円)。
残った4万円で8回分の付帯サービスを受けると考えると、付帯サービスは1回でおよそ税込5,000円分を消費する計算です。
(4万円=5,000円×8回)
当然、各サービスの単価はそれぞれ異なるわけですから、1回あたりでみれば約5,000円を超えるものを選べばお得で、選べなければ損です。
付帯サービスメニューを損得だけを考えて分類するとこうなるかと。
☆お得な可能性あり
コーティングメンテナンス、ヘッドライトコーティング、エンジンオイル、エアコンフィルター、セーフティチェック、エアクリーナー、タイヤローテーション
★損な可能性あり
燃料添加剤、リモコンキー電池×2、ワイパーラバー前後、オイルフィルター、エバポレーター洗浄、デフオイル
デフオイルは前後が別々で、前後交換すると2回分の付帯サービスが消費されるそうです。
なるべくお得に使うのであれば、単価の低そうな付帯サービスは利用せずに、自費で払ったほうがよさそうです。
さて続いて、付帯サービス利用条件の疑問点を販売店に伺った結果です。
●エンジンオイルの交換条件:前回交換から10ヶ月以上経過もしくは、8,000km以上経過
→ 10か月以上経過とは日付も加味されるのか?
日付も加味されます。例えば1月30日に利用すると、次回は10月30日以降もしくは8,000km経過のいずれかを満たさないと利用できないようです。
→ 次々回にCare Passport 8を再購入した場合、このカウントはリセットされるのか?
これは車検整備時に限りリセットされるようです。
つまり、再度Care Passportを購入した場合、車検時に限り利用条件の制約なく実施可能です。
●コーティングメンテナンス
→ スバル販売店でコーティングを受けた車両のみに限定されるのか?
現時点でそのようです。スバル以外でのコーティングを受けた車両は対象外です。
お得と思われるオイル交換も、この8000kmまたは10ヶ月以上経過という条件を加味すると、私の場合は期間中に多くても3回しか使えないです。
費用面でお得なものから残り5回を選べずにこんな感じになりそうです。
エンジンオイルx3回
タイヤローテーションx2回
デフオイルx2(前後)
何か適当なものx1
エアコンフィルター交換やエバポレーター洗浄、エアクリーナー交換も私は自分でできるので、ディーラーに頼まなくても良いのです。
一番面倒で高そうなコーティングメンテナンスが私の場合は使えないというのが痛いですね。
つまり「費用面で損と分かっている選択肢からも何かを選ばないと8回分を使いきれない。」のです。
トータルで少しお得なプランをたてられても、自ら損なものを一部は選んでいるというジレンマが出てきてしまいます。
正直なところ、以前の点検パックよりわかりにくくて、距離や期間といった制約条件があることで利便性が下がってしまったのではと思います。
とはいえ、オイル類の値段が2倍3倍になってもおかしくない昨今の世の中、そうなったら先払いのメリットが出ますし、加入できる余裕があり、ディーラーにお任せのような方には合っているかと。
【思うことのまとめ】
販売店は顧客へ「加入への判断に足る情報」を提供したうえで、契約させることが筋かと思うのです。
この①と④に私は疑問符がつきます。
①「最適なメンテナンスプラン」とありますが、付帯サービスの利用条件が厳しいため、最適にできるほどの設計はできないのではないかと。
距離を走らないとエンジンオイルを半年に一回交換することもプラン内で実施できないのですから、最適まで言ってしまうのは少々過剰な表現かなとも思います。言い換えるなら「利用状況に応じた任意のメンテナンスプランを設計」なのかなと。
④「通常入庫よりもお得な料金体系」は、契約前に金額の説明があってこそかと。
原則途中解約できない以上、これに加入した時の法定点検費用と、付帯サービスの各サービス単価がどれだけお得になるのか、金額を明示するべきかと思います。単価は販売店ごとに若干の差はあるでしょうから。
販売店は付帯サービスの組み合わせプランを顧客へ提示し、「通常入庫と比べると、この組み合わせであれば〇〇円はお得になる想定です」というメリットを契約前に説明する必要があるでしょう。
また、「このプランの組み合わせで使ったら損です。車検満了日の2ヶ月前までに回数を消費しなかったら損です」と言うデメリットも併せて説明する必要もあるでしょう。
契約される際は、メリットだけでなく使い方次第では費用面は必ずしもお得にならないというデメリットを理解した上での加入が必要ですね。
以上、思うことでした。