550cc大容量インジェクター(爆ワラ)
突然のサイドフィードインジェクターへの熱いヘイトスピーチをしてしまいました。
サイドフィードインジェクター、RB25やSR20の他にもさまざまな車種に使われている形状です。
そんなサイドフィードインジェクターですがRB25用の大容量が全然ないんですね…
海外製だとちらほらとはありますが普通に高いのです。
我々は既製品が高くて買えずに自作芸で飢えをしのぎます。
そんな中で後輩のタイプMを襲ったインジェクター張り付きの変です。
パワーを上げていくと様々な事件を目にします。よくあるのがエアフロ張り付き一揆、インジェクター張り付きの変辺りですね。
要は使い切って100%で張り付いているのです。エアフロならサイズアップ、R35エアフロならパイプ経アップ。インジェクターなら更に大容量の物へ交換すると言った感じです。
そして話を戻しますとタイプMに付いてるインジェクターは550cc、そして今のラインナップで1番大きいのも550cc…
ちなみにSRはトップフィードへ簡単に変えれますがRB25はインマニに当たるので無理です。
26ヘッドを載せ替えてしまうか…それだとNVCSがなくなってしまう…
色々悩みオーナーにも聞き取りをしてシングルスロットル、NVCS、何よりも25のトルクフルなガバッと前に出る感じがいいとのことです。
採寸して図面を書いて…
レーザーカットで作るにはCADデータが必要と言われ、度々このクソブログにも登場する高専卒のかしこい後輩を召喚しました。
ヨゴレの暴走車両ハイテク化を影で支えてくれる彼はフィクサーポジションのはずなのによく労働力として低賃金重労働で駆り出されてしまいます。
そんなかしこい後輩にCADデータにしてもらいレーザーカットで注文すれば…
RB25にRB26のインマニを付ける変換プレートを作りました。
32は狭くとにかく薄くしたかったのでザグリギリギリの厚みです。薄くした分ジュラルミンでは強度やネジのかかりの問題でSUSにしました。
あとSUSはレーザーカットなのでとても安いんです。ジュラルミンで見積もりを取るとウォーターカットになり倍以上になりました…
これでトップフィードインジェクターを付けることが出来ます。社外のサージは6番に空気が入り過ぎるので26純正加工で作ります。
まずはブローした25ヘッドを使って仮合わせしてみると
NVCSがインマニにバチ当たりました。
もうちょっと逃がすとかのレベルじゃないので潔くぶった切ります。
切ったら塞ぐプレートを作って
溶接で塞ぎます
26のウォーターフランジにはタービン冷却用の水パイプが付いてます。
これは使わないので…
切って下穴を開けたら
M12-1.25でタップを立てたら純正の水温センサーを付けます
2つとも水温センサーですが左はECUに入る制御用で右はメーター用です。
同じに見えて左はM12-1.25で右はPT1/4です。お互いに軽くなん山かは手で入るので間違えないように注意です。
無事NVCSが逃げたと思ったらお次はサージとウォーターフランジが不穏な空気に
今は大丈夫だけどホース付けたら絶対ブレイキングダウン始まるよねってくらい近いです。
付けてからじゃあそこ2人、試合決定で!となるとマジでめんどくさいのでウォーターフランジにわからせをして逃がします。
しかしそのまま逃がすのも芸がないので絵を描きます。
どうせならサブリザーバータンクにしましょう。
パイプの端材とホールソーで開けた板を用意して
溶接して組み立てていきます。
試合回避できました。
ブローヘッドを使っての製作は完了したのでいよいよ車体に組んでいきます。
すでに自作サージが付いてますがこれは別の後輩の元へ横流しされます。
ラジエーターやサージを外して
インマニが外れず苦戦しました。
仮組みすると私の作った変換プレートでは薄いせいかスロットルへの水パイプとサーモフランジの右上が当たりました。
サーモフランジは少し削って六角穴付きボルトへ変更し、水パイプは使わないので切って溶接しました。
掃除してからまずは25プレートを付けて
上から26プレートを付けます。
いよいよ26インマニが付きました。
サージをつける前にはAACバルブをどこに付けるかを考えます。
25はサージの後ろで26はサージの下です。6スロならAACバルブを変換するプレートを作って下に付けるのですが、今回はシングルスロットルなので本来はサージ圧のところが全てマニ圧になってしまいます。
場所と配管でサージの裏に付けることにしました。
プレートを作り本来はM8のネジ穴を貫通させてAACバルブから空気を送り込みます。
スロットル前からの配管を繋げやすいのもここを選んだポイントです。
エアレギュレーターや配管を一通り仮組みしました。
問題なさそうなのでスロットルアダプターとワイヤー固定するアレを付けます。
サージはこれで完成なので燃料周りを先に組んでいきます。
外した時に燃料ホースがカチカチボロボロだったので新品に変えます。
燃料ポンプ1基なので1in1でいいのですがT字パイプを使って2in1にしときました。
のちのちポンプ2基がけになると思います。増え続けるインジェクター容量からの燃圧バブル崩壊は何度も見てきたので。
エンジンハーネスも通るところが変わるのでプラスチックを外してコルゲートを巻きました。
これからはサージの横を通ってましたが下を通します。
AACバルブの場所が変わり長さが足りないので延長します。
25ってAACバルブに2個コネクターあるんですよね…
さすがに加工まみれでグロッキーになってきました。
ようやくサージが付いてラストスパートです。
なぜかアッパーホースが少し短くしたらポン付け出来てしまいラッキーでした。
インタークーラーからスロットルまでの配管を作ってAACバルブに繋げます。
26だとマニ圧とるとこあまりなくて分岐まみれになりがちですが、シングルスロットルにすると今度はマニ圧しかなく極端がすぎます。
RB25改26サージ完成です!
これによりインジェクターはトップフィードの800ccになりました。
このインジェクターが張り付きの変を起こしても大丈夫です。トップフィードなら1000ccもありますから!
この後輩が最初に来た時はこんなエンジンルームでした。
タービンブローから社外タービンに変えたけどセッティングも取れずまともに走らないと…
それから走れるように作っていき
ここまで育ちました。
さっそくセッティングをしに出かけます。
エアフロやマップの動きを見てると明らかに空気がたくさん入ってますね。
スロットルは変えてないので空気の入り方がよくなったのでしょう。後輩曰くトルクが増えてレスポンスは軽量フラホ入れたくらいビンビンになったらしいです。
悪天候でまだ街乗りセッティングしかしていませんがかなりよくなったようで安心しました。