関ヶ原古戦場　浅野幸長陣跡／垂井一里塚

東軍に属した浅野幸長は、五奉行の一人であった浅野長政の嫡男で、甲斐府中16万石の領主でした。
9月15日早朝、6,500の兵を率いてここ垂井一里塚に布陣しました。
ここから東へ1ｋｍ程の御所野には池田輝政隊が布陣し、この2隊は共に南宮山方面に布陣した西軍毛利秀元、長宗我部盛親らに対する押さえと、万一の場合の家康の退路確保の役割を担っていました。

関ヶ原の戦いでは、幸長は豊臣恩顧でありながら福島正則や加藤清正、黒田長政らと三成邸を襲撃するほど三成と確執があったため、東軍に属し、その先鋒を務め、岐阜城を攻略しました。
戦後、家康より紀伊和歌山36万6千石が与えられました。

またここは、慶長9年(1609)に家康の命により築かれた中山道の垂井一里塚の塚跡で、現存する中山道一里塚は東京都板橋区志村とここの二ヶ所だけです。
昭和5年(1930)に国の史跡に指定されています。

住所: 岐阜県不破郡垂井町日守