フューエルポンプ修理？

フューエルポンプを分解しました。
燃料タンクの錆はそれほどでもなく、フューエルポンプも作動せずに既に固着していた事から、錆を吸ってはおらずに劣化ガソリンの生成物によって固着したと予想しました。
そして他の部分を見た限りでは、その生成物も少ない可能性も高そうです。
それなら、フューエルポンプ内にキャブクリーナー等を注入して漬け込めば復活するんじゃないかと思い、実行に移しました。
画像は各部を清掃して分解した状態です。

フューエルポンプ。
青丸から燃料を吸い上げ、赤丸から吐出します。
青丸のすぐ上部には燃料を送るインペラ？があります。
ガソリンはモーターの中を通る仕組みになっていて、モーターの冷却も兼ねているそうです。水冷ならぬガソリン冷ですね(^_^;)
内部でモーターの火花で引火しちゃうんじゃないか？と思いましたが、通常はガソリンで満たされており空気は存在しておらず、引火しない仕組みみたいです。
しかし、エアが混入する機会は結構ある筈で、引火しちゃうと思うんですけど、モーター内部の空気量はたかが知れており、すぐに酸欠で鎮火すると思われます。
モーターの外筒は非常に頑丈に作られており、引火しても大丈夫なように作られているっぽいです。
モーターは非分解構造になっており、分解修理は不可で修理業者等は見付かりませんでした。
リビルト業者等も見付かりませんでした。
ブログ等で分解して内部を観察しているのは結構見付かりますが、分解ではなく破壊しています。

上下反転させた状態でキャブクリーナーを注入し、暫く置いた後にバッテリーから直結してみました。
反応が無かったのでやっぱりダメだったか…と思いつつ何回かオンオフを繰り返してみたら、モーターが動き出しました！
キャブクリーナーを更に注入して動かし、キャブクリーナー分をパーツクリーナーで洗い流しました。
それ以後、モーターは軽やかに回るようになりました＼(^o^)／

ポンプの右側はストレーナー。
錆色に染まっていますが、錆自体は余り付着していませんでした。
これはパーツクリーナーで洗浄してエアブローしておきました。

フューエルフィルター。
ポンプから出た燃料は青丸から入り、赤丸から出ます。
黄色丸は、燃料の圧力が高くなり過ぎた時に燃料を逃がすレギュレータに繋がります。

これはパーツクリーナーを吹き込み赤丸及び黄色丸からエアブローして、掃除をしておきました。
錆びた燃料は吸っていない筈なので、フィルターは殆ど汚れていないと思われます。
これも非分解構造になっているので、汚れ具合は確認出来ません。

青丸赤丸印がしてあるのがレギュレータ。
青丸からエアを吹き込んで、固着していないか確認しておきました。
一応、キャブクリーナーとパーツクリーナーを吹き込んでエアブローしておきました。

組み立てた後。
左側がスペアのフューエルポンプで右側が今回分解清掃したフューエルポンプ。

フューエルポンプのOリング。
カワサキのはZX-6R用です。
サイズが似ているので互換性があるかもと計ってみたら、太さなど一致しました。
カワサキは900円台に対し、スズキは1800円台と2倍もします。
これからはカワサキの部品を使用します。
スズキボリ過ぎ！