地図を眺めていたら

ある日、さいたま市緑区の地図を眺めていたら清泰寺の中に「見性院墓所」という場所を見つけ・・・
どこかで見た名前だと調べてみたら武田信玄の次女で穴山梅雪の正室だった女性。

この場所が墓所です。三ッ葉葵が彫られています。

さいたま市と所縁があったかなぁ？と調べて見ると、
穴山梅雪が武田家を裏切り、横死後、徳川家康が武田家の遺臣を八王子千人同心として召し抱えと同時に見性院は北の丸に屋敷を貰い、さいたま市緑区大間木（大牧とも）に知行地を貰っていた所縁の場所のようです。
この地は日光御成街道にも近く、家康からの信頼も厚かったのかな感じます。　（気になる方は検索してもらえればと思います。
そして・・見性院は二代将軍秀忠が侍女のお静（志津という書物もあり）に手を付けた子を養育しています。
これには事情があったようで、秀忠の正室は、お江。織田信長の妹のお市と浅井長政の間に出来た子、悋気が激しかったようで、静を側室に出来なかったばかりかお腹の子を殺そうと色々と画策したという記録もあるので、
それを回避する為に母子で預けられたようですね。
※秀忠と静が亡くなった後に側室という事にされたようですが・・・

秀忠と静の間に生まれた子（幸松）はというと、
生後、保科正光の子とされ、
領国の高遠で過ごします。

写真は高遠城の太鼓櫓。
武田信玄の家臣であった山本勘助が縄張りした堅城で城主は武田氏一族が務めていた。

のちに藩主となった幸松改め　保科正之となり

山形城の藩主となり

会津藩二十三万石の初代藩主としての礎を築いた。
また、兄であり三代将軍家光からも絶大な信頼を得ていたようです。
「会津家訓十五箇条」を定めこの家訓は幕末の松平容保の時まで生き続けています。
家訓（かきん）と読みます。
そのうちの
、大君の儀、一心大切に忠勤を存すべく、列国の例を以て自ら処るべからず。若し二心を懐かば、則ち我が子孫に非ず、面々決して従うべからず。
一、武備は怠るべからず。士を選ぶを本とすべし。　上下の分、乱るべからず。（一部抜粋）
特にこの部分が会津松平家の運命を決めたように感じています。


墓所は猪苗代湖畔に近い土津神社にあります。
保科姓を名乗っていたのは２代目までで、３台目からは松平姓を名乗り続けます。
養父保科家への恩義から松平姓を固辞していたそうです。
見性院墓所の話題から大きくなりすぎてしまったブログでしたｗ

つぶやき。
こうやって日本のあちこちを放浪して歴史探訪しているので、ほぼ休みの日メインの走行なのに年間走行距離が２万キロ超えしてしまうと＾‗＾；