[点火系] イグニッションコイル交換（ACCEL→純正）

2回目のイグニッションコイル交換です。

エンジンヘッドカバーを外します。

エンジンとバッテリーの間にコイルがあります。

コイル上部の点火コードのプラグを手で引き抜き，コイルの四隅のトルクスネジを外します。

作業スペースにはあまり余裕がなく，ネジはエンジンルーム内に落とすと厄介なので，ドライバーに磁石を着けておく方が良いでしょう。今回はネジ穴にすこしだけCRC556を吹きつけてから作業しました。

コイルの側面（バッテリー側）のコネクタを抜けばコイルを単離することができます。コネクタはコネクタの両側をマイナスドライバーでやさしくこじるとピンロックが外れやすくなります。


コイルを戻すときは逆順です。プラグは順番を確認しながら手で差し込みます。今回は他の作業や点検も行いましたが，コイル交換だけなら慣れれば20-30分もあれば十分です。

左： 今回取り外したコイル（ACCEL 140028，走行約11万km・3年半使用。筐体上の数字はペイントマーカーで記入したもの)

右：今回取り付けたコイル（純正，上のACCELのコイルを装着するまで新車時から使用）


右の純正コイルは過去にノートラブルでしたが，約11万km・約3年半使用した経歴があるため，あまり長持ちしないかもしれません。

コイルの側面。

4タワー式で，1-4と2-3が連動します。フィエスタmk6と同時期の欧州および北米のフォード車に装着されているタイプです。

形状および構造的に熱に弱いらしく，フィエスタやモンデオでのトラブルが散見されます。

コイルの底面。

カバーと底面を塞ぐ樹脂の色が真逆なのが面白いです。


純正（Ford Motor Craft，FoMoCo）の同型のコイルにはいくつかの型番があります。改良品も含まれていると考えられますが，品番との関係はよく理解できていません。

社外品としてはBosch，ACCELおよび欧州・北米の各種のアフターパーツがあります。強化品（＞1割ほど出力が大きい）ものは基本的に北米から出回っているようです。欧州ではいくつかのブランドやノーブランド品がありますが，少ない製造元からのOEM品のようです。

フィエスタmk6用とされていなくても形状が同じであれば，流用は可能です。なお，ソケットのコネクタ形状を変換するハーネスも散見され，マウントできればソケットの形状が異なるものでも装着が可能かもしれません。