衝撃的な出会い…そして……。

２月２２日…衝撃的な出会いをし…２３日に悲しいお別れをしました。


このブログは自分にとって、今後忘れてはならない出来事としてここに残します。


２月２２日…ニャンニャンニャン…ネコの日だといわれていますが、仕事の現場でネコと衝撃的な出会いをしました。

人がほぼこない工業団地風の場所で仕事をしていた自分は、まわりが暗くなり泊まっているホテルに帰ろうと車を動かしていたら、生き物らしき小さな影を発見しました。

車から降りて近づいたらネコかな？と確認できるくらいで、きっと逃げるだろうな～と思いつつ、しゃがんでおいでおいでをしてみました。

するとほぼ反応がありません。

あれっ？と思いもう少し近づいてみる自分。

その時、異様なニオイが鼻につきました。

暗くて最初は分かりませんでしたが、そのネコは大ケガをしていて体中ボロボロでニオイの原因は膿んでいたからです。

動かないからホッタラカシにしようかな？と思った瞬間、こっちに歩いてきました。

そしてしゃがんでいた自分の太ももに乗っかってきました。

あまりのニオイに一度下ろしたのですが、またフラフラしながら上ってきました。

その時思いました。このネコは自分に助けを求めているんだと…。

…スゴく悩みました。まだ生後数ヶ月くらいで小さく、もし動物病院に行くとしたら家で飼うという決断もしなければならないと思い家族に相談しなければ…。

…ってその前に地元ではないし…ホテルに連れて帰る訳にもいかなく…考えた結果、段ボールに膝掛け毛布を入れて雨風の影響がない場所へ…。

食べ物はたまたまイカがあったのであげましたが、食べられる感じではありませんでした。

その時はこれ以外に手立てが思いつかず、ネコを現場に残し嫁さん(ネコ嫌い)に電話で相談し、次の日にネコがいたら家に連れて帰ろうという話しになりました。

明日、現場にネコがいるか？は分からないけれど牛乳やネコ缶を買って、ホテルでは気になってオドオドしていました。


２３日…現場に着き段ボールをのぞくと、ネコが丸くなって寝ていました。

すぐに車の中に入れて暖房…牛乳…ネコ缶…でもやはり食べる力は残ってないのか？すぐに寝てしまいました。

本当はこの日も泊まる予定でしたが、ホテルに何とか泊まる日にちを変更していただき仕事が終わり次第地元へ…。

仕事もこの現場が終わりに近づいているので簡単には帰れず、現場の人には、その辺に捨ててこい的な事も言われつつ、やっと帰れることになり、速攻で地元へ向かい始めました。

本当は２４日に動物病院へ連れていこうと思いましたが、高速道路を運転中に、動けないはずのネコが必死に立ち上りヨロヨロしながら箱から出て自分のひざ元に落ち着きました。

その瞬間、明日じゃダメだ！今すぐに行かなければ絶対に後悔する！…と思い動物病院に電話をして何とか時間ギリギリに受け付けできるのであれば…ということになりダッシュしました。

何とか動物病院に到着して、すぐに診察していただきましたが…結果は手遅れ…というキビシイ現実でした。

体温も低く、食事もできない状態で、すぐにいろいろな処置して入院させても…助からない確率の方が高いです…と。

お金は一日で諭吉さん数人は軽～く飛んでいきます…と。

抗生物質や栄養剤など注射してもらいましたが、心音は確実に死に近づいています…と。

そしてその時は、すぐに訪れました。

自分の腕の中で死をむかえました。

………

……………

出会ってから、たった一日ほど…。

なんで自分の前に、あんなヒドイ状態であらわれたの？

なんで移動中、間違いなくツラいのにひざ元に来たの？

死の間際「ありがとう」を言いに来たとしか自分には思えません。

仕事なんて関係無しで、もっと最善を尽くせれば…という心残りもあります…。

助けてあげられなくて、ごめん…なさい。

名前もない、野良ネコなのに…涙が止まらない。

でも！ネコちゃん！！…まだ小さいのに生きていた時間は決して無意味じゃなかったよ。

少なくとも自分の人生や気持ちが変わったのは確かですから…。 心から…本当にありがとう！

……

このネコちゃんにお金などでは解決できない「大切」な何かを教わった気がします。