唯一無二

ハッチバックでありなが、クーペのような流麗なボディデザインです。後方の窓も比較的大きく、視界も良好です。また、全幅はFocus STとRSの差はほんの僅かですが、プレスラインの出し方で、よりマッシブに見えるのは、Fordデザインの妙ですね。

375Ps、550N·mという、ハイパワー FFでありながら、フロントのレボナックルアームはトルクステアを押さえ込み、リアのマルチリンクはコーナーで破綻する事なくFocus RSの走りをしっかり支えます。コンピュータの介入はトラクションコントロールのみで、機械的なピュアな走りを味わえますよ。因みに0〜100加速は5.0秒です。

しっかりと締め上げられたサスペンションは、お世辞にも乗り心地が良いとは言えませんが、いったん高速に上がれば、しなやかな身のこなしと、路面に吸い付くよいうな走りが、ドライバーに至福のひと時をもたらしてくれます。

2006年に正規輸入されたFocus STは、テンパータイヤが装備されていたので、その分底が浅かったのですが、Focus RSは、テンパータイヤが廃止されパンク修理キットになったため、トランクスベースの底が深くなり、積載性は良好です。

2009〜2010にかけて生産された車両で、直噴化されていないエンジンを搭載している中、7.5〜8.0km／Lなら、まずまずだと考えなければならないでしょう。このエンジンはボルボファミリーの5気筒エンジンですが、直噴化されて今も活躍していますね。因みに、燃焼室はFocus RSのための専用設計です。

購入当時は、英国£が底値だったので、コスパは高かったと思います。並行は為替レートに大きく左右されますからね。リセールについては日本国内よりも欧州（英国周辺）に里帰りさせた方が良いかもしれません。世界的にネオクラシックがもてはやされているなか、このRS MR375 ClubSportは、まだ、£30,000くらいになるらしいです。