バイク乗りにとっては最高の道だと評価が高い阿蘇のやまなみハイウエイを走るため、弟と二人でスーパーGWの5月3日~6日で走ってきた。
行き帰りのフェリーに2泊なので、実質現地で2日間だったが、噂に違わない素晴らしい道ばかりで大いに満足できた。
●九州 別府~阿蘇ツーリング
5/3
18:00 自宅出発
18:55 大阪港着
19:55 大阪港出航
07:45 別府着
09:30 耶馬渓 一目八景
11:30 長者原
休憩/昼食
12:30 出発
やまなみハイウエイ~ぐるっとくじゅう周遊道路~やまなみハイウエイ~ミルクロード
~大観峰~阿蘇外周道路~
16:30 喜神着 阿蘇市 泊
走行距離 212km
出航の1時間以上前に到着したというのに、もうすでに乗り込んでいるようで、
急いで手続きを済ませる。
19時過ぎ無事フェリーさんふらわぁに乗り込む。
ベッドは満室でこれしか予約できなかったツーリストというタイプで、
幅約80cm長さ約180cmのせんべい布団で雑魚寝するというものだ。
敷き布団は写真の通りフィットネスクラブのマットを少し長くしただけのもので、
パーソナルスペースもクソもない。
隣の人の寝相が特別悪くなくとも腕が触れるし、尻が痛くて何度も起きて
寝返りを打たなければならなかった。
バイキングの朝食620円也。思いのほか安かったので食べていくことにした。
ちなみに夕食は2,000円のバイキングで魅力がなかったので
予め弁当を買ってパスしている。
定刻どおりに大分・別府港に到着して下船。
すぐに第一目標の「耶馬溪 一目八景」へ向けて出発だ。
およそ1時間ほどで一目八景に到着。
新緑に野性味溢れる岩肌が奇観をかもし出しているスポットで、
朝の9時台でまだ少し早いからなのか人出も少なかった。
10時過ぎには一目八景を出発。今度はやまなみハイウエイ経由で
「長者原」へ向かう。
長者原(ちょうじゃばる)はラムサール条約登録湿地のタデ原湿原が広がり、
木道が設置されて散策できるようになっているが、
今回のメインはツーリングなのでサッと駐車場から写真を撮るだけに。
ここで昼食をとりつつ休憩し、一服した後にやまなみハイウエイから
ミルクロードを経て阿蘇外周を走る。
すると居るわ居るわ、ツーリングしているバイク群が。
カワサキ、ハーレー、ハーレー、ホンダ、カワサキ、ハーレー、スズキ…
みたいな感じで、ホントハーレーが多いのに驚く。
しかも半ヘルね…。
ま、多くは言わないけど万一の場合どうすんだろね。
やまなみハイウエイはどこを走っても緑豊かで美しいし、
やまなみハイウエイを外れても、たとえば「ぐるっとくじゅう周遊道路」や
「ミルクロード」「阿蘇外周道路」などなど、
ここら一帯すべての道路は自然美に満ち溢れていて素晴らしい道だった。
4月の中頃に阿蘇山が小噴火したので心配していたが、
写真で見えるように少し煙を上げていたぐらいだった。
スーパーGWで心配していた渋滞も、大観峰の展望所への入路ぐらいで、
思った以上に快適に爽快に走れたので大満足だ。
ここらでいい時間になったので、今日のお宿へ向かう。
本日の宿は、阿蘇の外周を走るR265の南東に位置する「喜神」。
そこの古民家風の宿「ばんぶーの湯」の二階で、
一階が温泉になっているちょっと風情のある宿だ。
今回は食に金をかけず夕食はコンビニ弁当になったが、
女子を連れずおっさん二人なので特に問題なし。
早々にメシを食ってテレビを見て温泉に入って寝た。
5/5
08:00 喜神発
09:00 高千穂峡
10:30 道の駅波野
12:00 原尻の滝
13:00 出発
15:00 蛇越展望所
15:30 湯布院 狭霧台
17:30 西大分港
19:15 出航
5/6
06:35 神戸港着
07:35 帰宅
走行距離 237km
さて、翌日、宿を出発し宮崎県の高千穂峡へとひた走る。
あいかわらず道は緑が美しくGWだというのに渋滞もなくすいすい走れて快適そのもの。
気持ちよく走っているとあっという間に到着した。
高千穂峡は、宮崎県の五ヶ瀬川にかかる峡谷で、
国の名勝、天然記念物に指定されているスポット。
とりあえずメジャーな観光地なのでスケジュールに組み込んでみたのだ。
朝の9時前に到着したというのに、あいにくと定番のボートは長蛇の列で、
時間に限りがある身としては諦めざるを得ず、
仕方なく周囲から撮れるだけ写真を撮ってみた。
次に向かったのは、また大分に戻って「原尻の滝」。
途中、道の駅波野で休憩してから到着。
時間はちょうど12時で、ここでは昼食もとる予定だ。
原尻の滝は、大分県の大野川水系緒方川にある滝で、
日本の滝百選にも選ばれている名瀑だ。
平野の真ん中に突如現れる幅120m、高さ20mにも及び、
その起源はお隣の熊本県にある阿蘇山が約9万年前の大噴火で発生した
火砕流と大きく関係するらしい。
ゆっくり周囲をめぐってから、昼食にありつく。
メニューはせっかくなので豊後牛の牛丼にしてみた。
まぁ、ちょっと上等な肉を使った牛丼って印象で、
可もなく不可もなくといったところだ。
さて、ここからは特に観光スポットに寄る事はないので、道を純粋に楽しむ。
ふたたびやまなみハイウエイに入り湯布院を目指して走る。
しかし、いざ湯布院に到着してみると温泉街の中心部はひどい渋滞で、
とても近隣のおすすめスポットに向かう状態じゃない。
仕方ないので諦めて、湯布院を一望に納められる展望スポット
「狭霧台」で一息入れることにした。
ここからは由布院の街並みを一望できるほか、
くるっと振り返れば勇壮な由布岳を仰ぎ見ることができる贅沢なスポットだ。
しばし休憩したあと、
予定を消化してしまったので少し早いがフェリー乗り場へ向かうことに。
帰りのフェリーは大分~神戸のさんふらわぁゴールド。
大阪港着の便が予約できなかったからである。
行きと同じく雑魚寝のツーリストでどこからか聞こえてくるいびきの合唱や、
尻の痛みに辟易し何度も起きつつ、
5時起きで朝風呂に入って、6時前から朝食バイキングをとるなど準備を済ませる。
6時35分、定刻どおりにフェリーが六甲アイランドに着いて、
R43経由で自宅へ向かい無事に帰宅となった。
四国~大阪間のフェリーは何度かバイクや車で経験しているが、
今回のような長距離フェリーは初めてだったのでいい経験になったし、
ピンポイントで現地に到着して周遊するならいい手だ。
機会があればまた大分、阿蘇も走ってみたいし、九州の他県も走ってみたい。
とりあえず、やまなみハイウエイ、ミルクロードは、
バイクに限らずドライブにもいいので、ぜひおすすめしたい。