もう一台の愛車HONDA ST1100パンヨーロピアンです
もう一台の愛車93年型ホンダST1100Pパンヨーロピアンです。自宅車庫スペースの関係でガレージは近所のバイク屋(○福輪業)さんです。
新型のST1300が生産中止になってからめっきり見なくなりました。
来年で20歳になりますが、とにかく故障しないバイクです。燃費もリッター10マイル以上(平均22キロ)と変わりません。
24000マイル以上走ったのでヘーンズとクライマーの整備書(ヘーンズの方が有名ですが、クライマーの方が英語がわかりやすく表現されています。)とst1100.orgを参考に色々といじくりました。カウルを何回外したことか・・・。
リアハブの所にOリングが3個あるのですが、取り替えようとしたところデフとの勘合が錆で固着してホイールがなかなか外れず、また、組み上げの時に高濃度のモリブデングリスがなかなか手に入らずでくたびれました。ダンパーの交換はプレートの取り外しが力仕事ですが、案外すんなり進みました。
各種レバーのグリスアップと清掃の時に、メーンスタンドのグリスアップもしたのですが、組み上げるときにスプリングがなかなか入らずくたびれました。リアショックのグリスアップのため上下のボルトを外したのですが、スイングアーム側のボルトが途中から折れており頭が真っ白になりました。結局、ファイナルギアケースを外して逆タップを使い何とか外れました。
両輪ブレーキのマスターシリンダーのピストンシールの交換は意外なほど楽でした。ただ、リアの空気抜きがうまくいかず、販売店でリアのブレーキレバー側のピストンの頭から空気を抜いてから始めるということを聞き、試したところすんなりと進みました。
フロントフォークオイルの交換をしたのですが、左右で作動方式が異なり、右側のセミカセット式の方はダンパーロッド上のナットが入らず泣きました。
スクリーンを純正のものから背の高いものに変えたのですが、厚くて重いためか、走行が楽になった代わりにカウルにひびが入るなど、カウルに負担がかかっているようです。これは、ガラステープとエポキシで修理しました。
シートの張り替えは専門の業者に依頼しました。費用の割に、乗り心地も良くなり見た目の印象も変わって、これはお勧めです。(
http://meiwaharikae.jp/)
また、クラッチが重くくたびれていましたが、ブレーキホースを取り替えるときにピストン径は同じですが、ラジアル型のものに変えたところ、かなり楽になりました。左右でレバーの形が違うのもおしゃれです。併せてクラッチホースも交換しました。ブレーキホースはハンドルとハンドルカバーとの隙間の関係で、マスターから左前輪経由右前輪としていますが、エア抜きに手間がかかるのが問題です。
ハンドルカバーに穴を開けてプラリペアを流し込んで穴を塞ぎ、裏側からETCのインジケーターを光らせるようにしたのですが、これは案外すっきり収まりました。
カムカバーのガスケット交換、バルブクリアランス点検の際にラジエターを外した所、組み付けるときにラジエターホースが入らずくたびれました。
カムカバー締結ボルトが一本折れて先端部が残ってしまいましたが、折れたボルトにうまく穴を開けることができると逆タップですんなりと抜き取れました。
エンジンブロックからのLLC抜きは、右は何とかできましたが、左はエキマニがじゃまをしてボルトが外れず、パスしました。多少のばらつきはありましたが、バルブクリアランスは範囲内に収まっており、シムの交換は必要ありませんでした。
台湾製と思いますが、ネットでガスケットセットを購入しました。4000円程度でしたがバルブステムオイルシールまで含まれておりこれは買いです。
仕上げにLLC、プラグ、燃料フィルター、デフオイル、エアフィルター、サブフィルター、オイル、ブレーキフルード交換とキャブの同調をして、各ポイントにカーボン調のフィルムを張りjましたが、凹部分はうまく貼れたと思っても気温が下がると浮き上がってきます。なかなか難しいです。
キャブの同調の時にヘーンズの解説書によると2番と4番、1番と3番を同調させ仕上げに1番と3番を4番に同調させるように書いてあるのですが、思うようにならず、結局、1,2,3番を4番に同調させました。調整スクリューにドライバーがうまく届かず、エアクリーナーケースを取り外して行いました。調整後は排気音がバランスよく聞こえ、アイドリングも安定して力強くなったように思います。
あと残っているのは、ステムベアリングとスイングアームのベアリンググリスアップくらい(特殊工具が高いので・・)になりました。
それと最後の大物である、燃料ホースと冷却水ホースの交換が残っており、部品の入手も終わり近日中に交換予定ですが、現在整備書で手順を確認しているところです。
V型4気筒エンジンでキャブ、デフ仕様。バイクなのにタイミングベルト仕様で車のメカニズムと近く、私を自動車整備に興味をもたせてくれたバイクです。