キャパオーバーその1に続いて今度は人のキャパシティの話です。
この前、こんな話を聞きました。
「信号が黄色になったから止まったら追突されました。酷いですよね。」
「体は大丈夫?」
「病院にいきましたが、大丈夫みたいです」
「そうか、でも追突に関してはあなたも悪いよ」
「何でですか!黄色は止まれでしょ?」
ちょっと意外で怒り気味です。一緒に怒ってほしかったのでしょう。
その人は子供もいて、予想外な飛び出しなど理解し始めて
安全運転を意識し始める年頃です。だから黄色で止まったと言うことです。
確かに最近は信号無視が凄く多いです。
この前数えていたら赤になってから5台通り過ぎました。
「ぶつけた方が悪いけど、その場合は、自分も注意力が足りないと言うことだよ。信号待ちで止まる時、どんなこと見てる?」
「フツーに信号ですよ」
「それだけじゃ危険だよ。回避できたはず。」
「何故ですか?」
「後ろの車のドライバーの視線見た?」
「見てない」
「最近はスマホとかメールしながら走っている奴が大勢要るから、まずそれを見ないと。」
「そんなの夜だから見えません。」
「携帯触っている奴は、顔が明るくなっているから夜なら尚更すぐわかるよ」
「・・・・・・。」
キャパオーバーです。
それを伝えて、注意点と対策を話しました。
信号が変わってから判断するのではなく、あれば歩行者信号で判断します。
信号が変わる前に先に点滅し始めます。それから始めれば少し余裕が出来ます。
その時点で確認する事は
・後ろのドライバーの視線(信号に気が付いているか?)
・後ろのドライバーが急いでいるか止まりそうかの判断
・隣の車線の車(最悪車線変更する可能性を考えて)
・対抗右折車線(混んでいれば止まる方向で)
・歩行者、自転車の確認、視線。(青になったからと左右を見ないで出る人も)
・左右の側道やそこから出ようとしている車(側道がある場合、空けて止まる)
この位は見る必要があります。
「そこまで見てるんですか?」
普通だと思いますが、それがキャパオーバーなんだ。と伝えました。
それが出来る位の余裕を持ったスピードで走らないと。
それ以外にも追突を防ぐ方法もあります。
・早めにアクセルを抜くかブレーキランプの点灯で、後続車に止まる事を気付かせる。
・距離が無い場合で後続車が見ていない場合は、先に急ブレーキ気味にして気付かせる。
どちらも気が付いたら、停止線まで余裕を持って止まればいいのです。
最悪、自分が車線変更するとか、周囲を判断し安全なら赤信号無視するというオプションもあります。
その位、余裕が無いとね。
自分の判断力と処理能力を超えたキャパオーバーのスピードで走っている人が多すぎです。
追突された本人は悪くないけど、それで入院、通院や車の修理など、無駄な時間を過ごすのは自分や家族。
それに事故車査定になっても保険会社はそこまで保証してくれません。
ですから自己防衛しないといけません。
また信号の変わり目は常にブレーキングや判断力のトレーニングでもあります。
後ろに誰もいない時は、練習だと思って止まることです。
停止線で止まれない速度で走る人はキャパオーバー。
その車と自分がどの位のスピードから、どの位の距離で止まれるか常に確認する。
自分が知っている限り、サーキットで2台並んで250kmオーバーからブレーキングしてコーナーでスライドアウトしながら張り合うより普通の道を60kmで走っているほうが余程危険です。
事故ってあり得ない事があるから事故になるのです。
普通無いでしょ?って言い訳はキャパオーバー。
どれだけ注意していても対向車が急にハンドル切って正面衝突することもありますから。
毎日のように事故を見ていますので皆さんも気をつけて。
キャパオーバー その3 危険な右折に続く。
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Posted at
2014/02/26 12:26:44