先月G-BowlアプリVer.5(今日現在の最新は5.2.0)がリリースされました。メジャーアップデートに相応しく機能強化が盛り沢山。中でも躍度表示と「これは便利」と思った機能に注目してログを観察します。
その前に躍度(Jerk)とは。定義や意味は
Wikiをどうぞ。エレベータやローラーコースター設計の乗り心地を決める特性です。車も同様で
マツダがよく引き合いにします。i-DMマニアな方は
マツダ技報でご存知でしょう。
基本は上記リンクに任せ、この記事ではG-Bowlログではどう見えるか、運転操作との関連を観察します。タイトル画像は私がログ合成動画で減速Gの立ち上げ勾配をチェックする目的でグラフに描き込んでいる目安のゲージです。1秒間で0.3Gに達する勾配、つまり躍度0.3G/sを意味します。今まではこんなゲージで勾配をチェックしましたが、Ver.5以降はグラフから直接読めます。
X-Y合成の躍度で0.34G/s、減速GのY成分に注目するとちょうど0.30G/sです。このように
G-Bowlログでは躍度はGの勾配を表します。
タイトル画像のゲージは0.3G/s勾配と左右対称な勾配も描き込んでます。これは減速Gの立ち下げ勾配を見る意味もありますが、もっと重要なのはブレーキに踏み変える直前、アクセル抜きの勾配チェックです。理想はアクセル抜きの「赤の勾配」とブレーキ踏み込みの「青の勾配」が対称で揃うこと。タイトル画像は対称っぽく見えますが微妙に「赤の勾配」が「青の勾配」より立ち気味。
これをVer.5のグラフ⑥前後Gのみ で見るとこんな具合です。
グラフ①前後-左右合成G のようにアクセル(加速G)を反転していないので、アクセル抜きからブレーキ踏み込みまでのG変化を連続的に捉えやすいグラフです。Ver.5から採用されたグラフでお気に入りです。躍度分布と絡めて良否を判断するのに好都合。
どうも私の悪い癖として、上り坂コーナーで失速しないようアクセルオンからコーナー進入手前の減速へ、アクセルからブレーキへの踏み替えを急ぐあまり、毎度アクセルの抜きが雑らしい。(^^;
このコースで躍度測定した合成動画で確認すると一目瞭然。上り坂コーナー手前でアクセル抜きに要注意。
2018-05-30 小坂子 左2 躍度観察(X,Y)
日常運転のブレーキ減速Gを目標0.2G〜0.3Gとして、操作開始から目標G到達まで1秒間で完了を狙うとどんな躍度分布になるか、書こうと思ったら長くなったので次回にします。
Posted at 2018/07/11 21:41:25 | |
トラックバック(0) |
G-Bowl | クルマ