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2011年11月17日

ルノーサムスン、変速機をジヤトコから(韓国)国内製へ変更・・・?

今日もちょっと真面目な話です(^^;

自分はフランソアは好きですが、このフランソア(フランソワ)はあまり好きじゃないですねぇ・・・
この記事を読めば誰だってそうなると思います。


以下、中央日報より
「ルノーサムスンは主要部品の50%を日本から輸入している。 急騰した円高ヘッジ(リスク分散)のためにも日本から輸入している変速機を韓国現代(ヒョンデ)車グループや韓国GMから購入し、収益性を高める」。

韓国赴任(9月1日)3カ月目を迎えるルノーサムスンのフランソワ・プロボ社長(43)は最近、中央日報とのインタビューで、「この2年間の実績を点検したところ、営業利益が深刻なレベルに落ち、収益性の改善を最優先目標にした」と述べた。 続いて「新車開発投資額を確保するためにも適正レベルの営業利益は必ず確保する必要がある」と強調した。

ルノーサムスンは円高の影響で09年に営業赤字(423億ウォン)を出した。
昨年の営業利益は売上高(5兆1670億ウォン)の0.1%にもならない33億ウォン。
こうした状態では年間2000億ウォン台の新車開発投資が不可能ということだ。

収益性悪化の主な要因は変速機のような核心部品の輸入が日本に集中しているところにある。
1台当たりの価格が100万ウォンが超える無段変速機(CVT)を含む変速機は全量を日本・日産の子会社から輸入している。 エンジンの主要部品も同じだ。
このため円高に脆弱な企業になっている。 まずは変速機から韓国部品企業の製品を購入するということだ。

プロボ社長は新車の投入について「小型-中型-大型、SUV(スポーツタイプ多目的車)の従来の4モデルは、少品種大量生産を通して利益を出す競争力あるラインアップなので、新車を大きく増やす方式は選択しない」と述べた。
その代わり「新車はルノーサムスンの生存に非常に重要な要素であるため、来年、国内に2モデルしかない軽自動車市場に参入し、2、3年後にルノーモデルを基盤とする多目的車を出す」と説明。
また「すでに開発を終えたSM3電気自動車は国内電気自動車支援環境が定着すればすぐに投入する」と明らかにした。

プロボ社長はルノーがリードした技術として前面に出すディーゼルモデルについては「国産車のうちディーゼルセダンの比率はまだ1%レベルと少ない」と評価した後、「ディーゼル市場がもう少し拡大されるという意味のあるデータが出てくれば、ディーゼルセダンを投入する」と述べた。

08年から輸出がルノーサムスンの半分以上を占めている構造に関しては、「内需市場には強者(現代・起亜)がいて、相対的にルノーサムスンが食い込むには狭い市場」とし「成長のためにルノーグローバルネットワークを活用して輸出を増やす」と述べた。

プロボ社長はフランス最高名門工大のエコール・ポリテクニーク出身。 インタビューでは終始「ファクトと数字」を強調した。
プロボ社長は「フランス理工系優秀大学は、数学ができれば進学が可能という点で他の国と違い、競争力がある」と述べた。
プロボ社長は歴代のルノーサムスン社長だけでなく、社内役員の中で最も若い。 このため内部では官僚的な組織文化が変わるという期待がある一方で、心配もある。

プロボ社長は「ルノーサムスンはルノーグループで非常に重要な事業場」とし「ルノーの主要モデル開発以外に営業およびマーケティングを遂行する力を備えた組織で、全世界ルノー系列でこうした組織は珍しい」と強調した。




・・・確かに日本から輸入するコストは尋常ではないゆえ、営業赤字423億ウォン(日本円で約33億円)は大きいです。
「チリも積もれば~・・・」じゃないですが、少しのコストカットが数十、数百、数千・・・と増えればその分収益につながり、ひいては赤字減少にもつながるわけですから。

しかし、ルノーサムスンの躍進が日産ならびに日産の関連会社との協力なくしては成り立たなかったことも事実です。
「技術の日産」と謳われて久しいですが、日産(ならびに関連会社)メカニズムの信頼性はルノーはもとより、世界的に見てもトップクラスのものです。
エンジンのベースは日産渾身の作品であるVQ系やMR/HR系ですし、ディーゼルのM9Rも日産の協力で開発されています。
トランスミッションについても信頼性の高いジヤトコ製を採用することでリスクを避けています。
サスペンションやボディはルノー/ルノサム主導で開発されていますが、そうは言っても日産の影響を多大に受けています。

何より、VQエンジンが「10ベストエンジン」に1995~2008年まで14年連続でノミネートされたりしているのが日産メカの信頼性の高さの最たる証ですし、むしろ現地・韓国でもSM5タクシーは「ソナタと比べても壊れにくくて信頼性が高い」と評価が高いぐらいです。

つまり、収益云々だけではこれまでの「日産=ルノー=ルノサム」の関係を語れないし、築けもしなかったわけです。
事実、歴代の社長陣は(ルノサムと日産に直接の資本関係が無いとはいえ)日産のアシスト無くしては成長できなかったことを明言していますし、市場もそれを認めてきたわけです。

ソウル・瑞草のルノサムディーラーに居る知人(ちなみに彼は初代SM7の3.5Lを所有)は先日会ったときにこう言いました。
「ルノーとルノサムはメカの面で日産やその関連会社に助けてもらっている」と。
その一言を聞いたときは正直、嬉しかったですねぇ・・・

日産は1999年に経営難に陥ったとき、ルノーに経営方針の建て直し等でかなり助けてもらいました。
そのお礼に、日産はメカニズムのノウハウをルノーに開示し、ルノーのメカニズムの信頼性を上げることに貢献しました。
ルノサムはルノーグループのアジア市場におけるハブプラントとしての役割を担っています。
ルノークオリティを上げるということは、即ちルノサムのクオリティも上げるということです。

その過程を「収益の増大」だけで簡単に切り捨てていいのか?と思うのも無理は無いでしょう。
何せ、上述したとおりメカニズムや顧客に対する信頼性は一朝一夕では成立しないわけですから・・・
でも、このフランソアという新社長はこうした長年かけて築き上げてきた信頼性をコストと天秤にかけ、信頼性を捨てるような行為に及ぼうとしているわけです。
ある意味、ゴーン以上にエグい選択でしょうね・・・

中にはフランソアの決断に賛同する人はいるかもしれませんが、大多数(特にディーラーサイドやユーザー)は反対するでしょう。
だって、信頼性や信頼関係はお金では計れないものですから・・・
目先のコストよりも信頼関係のほうがどう考えてもウエイトが大きいのは古くから日本のメーカーや米国のメーカーが実証してくれているし、「その後追いを今更したってしょうがないじゃん・・」とも思うわけです。

チョット前にジェネシスクーペのミッショントラブルをめぐってひと悶着ありましたが(ディーラー前で自車を破壊して、不良品だと訴えるパフォーマンス)、ルノサムにはこういったトラブルには巻き込まれて欲しくないのです。
確かに、現代や韓国GMからトランスミッションを買えばコスト的には下がりますし、ひいては車両価格にも反映されるでしょう。
しかし、何かあってからでは遅いと思うんですよねぇ・・・
ましてや初期トラブルほど恐ろしいものはないですから・・・
それ以上にリコールが出てしまってはせっかく赤字回収できても、トヨタのようにリコール対策で飛んでいってしまって・・・というオチも無きにしも非ずです。

あと、ディーゼルは韓国市場における必要性が証明されれば~とフランソアは言ってますが、ラティテュードとしてすでに大量のディーゼルユニットを搭載した車両を製造しているのだから、SM5にラインナップさせるのは簡単なのでは?
他社では国産ハイブリッド(ソナタ、K5、アルフェオン、フォルテ・・)のラインナップがあるわけだし、乗用セダンでハイブリッドのラインナップが無いのはサンヨンとルノサムだけ。
SM3・EVの発売も2013年に延期されそうだし、かといって日産には小型~中型車向けハイブリッドユニットが無いし・・・
そうなると、ディーゼルで急場を凌ぐのが得策なのでは?と思うのですが。
ディーゼルの優位性は燃費と太いトルクからくるレスポンスの良さなわけですから、それを活かさない手は無いと思うんですがねぇ・・・


フランソアの考えがさらに進んでしまうと、エンジンも日産から取りやめ!なんていう事態にもなりかねません。
そうなると2002年~2011年まで10年連続で顧客満足度1位を誇っていたルノサムの看板に傷が入ってしまう可能性も出てきてしまいかねませんね・・・
それだけではなく、韓国内のルノサムユーザーやディーラー、開発陣からも反発をくらいかねないかも。

特に機関部品は車の生命を左右するだけでなく、我々ユーザーの生命も左右する部分ですから、採用するなら徹底的にマッチングテストをして、自信を持って世に送り出せるものにして欲しいです。



















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Posted at 2011/11/17 18:53:52

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この記事へのコメント

2011年11月17日 19:54
為替操作した挙句、ウォン安でどうにもならなくなったような国ですから、自業自得ですね。
そんな国に振り回されたくないですわ。ぽくぽくぽく Ωヽ(-"-;)
コメントへの返答
2011年11月18日 23:04
仰せの通りで、ある意味自業自得ではあるんですが、そうはいっても身内からの調達をバッサリと切り捨てるのもどうかとは思います。。
2011年11月17日 21:51
賢い選択とは思えませんが、厳しいコスト環境から脱却するためには、高コスト部品のリストラは不可欠と、苦渋の決断をしたのでしょうね。

みんカラをやっているようなクルマ大好き人からすると、搭載部品のクオリティが気になるところですが、大半のユーザーが見た目でクルマを選ぶ時代ですから、そのミッションが何処製の何段ギヤかCVTかなんて大した感心事ではないような気がします。

実際、日本人でも、同じ排気量のクルマで比べるときに、V6なのかL4なのかとかよりも、見た目と燃費と価格のバランスの良いクルマが売れています。

セフィロー殿の言うように、クレームが多発するような事態になれば、ルノサムなんて簡単に吹っ飛んじまいますよ。
そうならないことを祈るばかりですね。
コメントへの返答
2011年11月18日 23:12
苦渋の決断・・・確かにそうかもしれません。

しかし、親会社の流れを断ち切ってまでコストを削減できるほうを選択するにはどうかと思いますがねぇ・・・

確かにメカニズム云々よりもスタイリングや利便性、燃費がどのぐらい~・・等といったものが購入動機になっているのは事実ですが(特に女性や若者は)、信頼性という項目はどんな車種にしろ重要なファクターですからねぇ・・・
事実、SM7がJ32と同じCVTではなく6ATを選んだのは奇をてらうものを好まない韓国人気質を重視した結果だそうです。


とはいえ、信頼は一度失ったら取り戻すのに時間がかかります。
そうならないように慎重に慎重を重ねたテストを繰り返し、自信を持って出せるものにしてほしいです。




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