今日の午前中、GW以来、久しぶりにデジイチを持って樫原湿原に
行ってきました。
花も新しいのが咲いていてトンボも種類が増えてことを期待して。
また、カワセミが現れた時のために300mm単焦点レンズと1.4倍
テレコンもザックに入れておきます。
西の空にバルーンが見えたら寄り道していこうと早起きしましたが、
北の風が強かったためか前日のように上がっている気球は見えま
せんでした。そらは前日よりも晴れていて良い感じだったので、
残念。田植えも始まるでしょうから、次の週末がラストでしょうか。
針路を北にとって国道323号を北上します。途中左折して急坂を
登り湿原に到着。8時前なのに、いつもより駐車場がいっぱいで、
湿原の管理小屋の人と話をすると、見学の団体さんと草刈りをする
地元の人たちだそうです。カワセミのことを教えていただいた方も来ていて、最近の話をうかがった後、
湿原の木道に入ります。
入ってまず驚いたのは、池の水位が下がっていて、あちこちで底の土が露出しています。
GW以降、ほとんど雨が降っていないらしく、池の外の土の葉面も乾いています。何度も来ていますが、
これほど湿気が無い湿原は初めてです。
あちこちの低い草の中にうすいピンク色の花が沢山咲いていて、近づくとラン科の「トキソウ」でした。
心配だったモウセンゴケは、日当たりの悪い場所が幸いしたのか、土には湿気があり、まだ元気でした。
前回見た時より伸びていますね。
池の水位が低くなったためか、カキツバタは一輪だけしか咲いていなくて、それも元気が無さそうでした。
その池の中ではあちこちでジュンサイの花が咲いていました。
ジュンサイの芽は食用としてよく知られているので、どこにでも採れるのかと思っていたら、殆どの県で絶滅危惧扱い
になっています。因みに、東京、埼玉、神奈川、沖縄では「絶滅」だそうです。秋田や北海道で採れるそうですが、
市販されているものの多くは中国産だそうです。
さて、本日のメインはトンボ、しかも日本最小の「ホッチョウトンボ」でした。
毎年来ているので、湿原のどの辺りで見られるのか知っていてそこに行きますが、全くいません。同じように写真を撮りに来て
いる方から、今日見られた場所を教えていただくと、そこでは5、6匹いました。
まずは、未成熟のオレンジ色をした個体から。
写真だと大きさはわかりにくいのですが、胴体が10円玉程度の大きさです。
最初の頃は探すのに苦労していましたが、今ではすぐに見つけられるようになりました。これが成熟すると真っ赤になります。
オスは激しく縄張り争いをしてメスが来るのを待つそうです。本日見かけたのはオスだけでした。
ジュンサイが咲く池ではクロイトトンボを多く見かけました。
例年は多数の個体を見かけるモノサシトンボは、めっきり減ってしまい、見かけたのはメスの個体だけ。
湿原を一通り散策して入口の所に戻ってきたのが8時45分頃でした。
それからしばらくカワセミを待つことにしました。
カワセミの話をしていただいた方と話していると、その時点で今日はまだ姿を見せていないとのことでした。どんな写真を撮るのか
聞かれて、星の写真を撮ると話すと、天の川を撮りたいと言われたので、私の知っているポタ赤の情報と撮るのに良い場所を
教えました。樫原湿原の辺りも暗くて良いと思ったのですが、ここは夜中になるとマムシやヤマガカシが活動的になるそうで、
夜間来るときは膝まである分厚い長くつを履くように言われました。
モトクロスブーツくらいしか持っていませんが、その話を聞くとちょっと躊躇ってしまいます。
待っている間、遠くにホオジロとヒヨドリの姿を見ましたが、本命は現れず。9時を回ったところで、奥の話から青いものが動き
出るのが見えました。池の止まり木まで来てくれませんでしたが、林の前の方にある松の木の枝に留まったので、そこで1枚。
この写真を撮った後、遠くに行ってしまい、その後しばらく粘ったのですが、結局撮れたのはこの1カットだけでした。
次回は梅雨入り後でしょうか。雨で湿原が潤ってくれると良いのですが。
Posted at 2017/06/04 23:04:07 | |
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