運転中の腰痛に悩まされていましたが、対策を講じましたので報告します。
腰痛の原因は、ペダル操作にあると前々から感じておりました。
1.ブレーキペダルの位置について
ロードスターからgc8に乗り換えて、最初の違和感は操縦ポジションの違いでした。
ロードスターは足を延ばしてペダルを足首で操作でき、ブレーキ位置もアクセルとツライチにあるため、アクセルに置いた右足をそのまま左にスウェイすればブレーキにタッチでき疲労はなかったのに対し、gc8は事務椅子に腰かけるようなポジションで、かつブレーキはアクセルより操縦者に近く位置しているため、ブレーキの操作にあたってはアクセルに置いた右足を、「よっこらしょ」と太ももごと持ち上げる必要がありました。
足を持ち上げる反力は、腰に作用します。
山坂道の下りではアクセルに足を置くよりブレーキに足を置いている頻度が多くなり、足をたたんで足首を持ち上げてブレーキに置いた状態を保つことが強いられます。
私の場合、道志の下りは5速かニュートラルでアクセル操作はほとんどせず、クラッチとブレーキのみで降下してきますので(燃費∞です。)、ブレーキペダルの位置は特に気になるところでした。
下りの操縦はふくらはぎの「つり」と腰痛との闘いでした。
2.クラッチペダルの位置について
シートポジションを決めるにあたり、決め手となるのがクラッチの位置でしょう。クラッチを奥まで踏み込める位置で、シートを決めると思います。
gc8の場合、クラッチ位置でシートを決めると、アクセルとブレーキが近すぎて、特にブレーキについてはかなり足首を持ち上げないと操作できない状態でした。中途半端に右足を曲げた状態を余儀なくされます。
逆にアクセルにシートポジションをあわせるとクラッチが奥まで踏めないポジションになり、ブレーキにあわせるとアクセルとクラッチが遠すぎる事態となっていました。
3.ペダル位置の改善
以上、1.2.に示した現状から、ブレーキ・クラッチの位置について改善しました。
ブレーキについては、アクセルとツライチ程度になるように、操縦者から離れる方向に修正しました。
修正は、スパナと体の柔軟性があれば30分程度でお好みの位置に可能です(写真1参照)。
写真1 ブレーキペダルヒンジ部分 ブレーキランプが点灯するよう調整して位置をFIXする。
この修正により、アクセルにおいた足をそのまま左にスウェイすれば、ブレーキにタッチできるようになり、瞬時のブレーキ操作が可能になりました。
クラッチについてはブレーキとは逆に、もっと操縦者に近く位置させたいのですが、ヒンジ部に調整する機構は見当たりません。ディーラーに問い合わせましたが、「え? ミートポジションを近づけたいのですか?」と伝わらず、できないのだなーとあきらめました。
そこで、写真2に示すように、クラッチの踏面ゴムを積層する方法にてクラッチを近づけることにしました。
写真2 クラッチ踏面ゴムの積層
加工はいたって単純で、クラッチに付いている踏面ゴムに、ゴム板を何枚か貼り付けるだけです。
貼り付けには両面テープと木ねじを併用しました。また、貼り付けるゴム板は1枚5mm程度のもので、貼り付ける前にR状になじむよう、切れ込みを入れておきました。
写真3 クラッチ修正状況
また、踏面ゴムを積層したクラッチを踏みやるくするため、写真4に示すように、フロアマットをかさ上げしました。
写真4 かさ上げフロアマット
写真5 かさ上げフロアマットの裏面 クラッチ部分のみ、すのこにてかさ上げしている。
4.結果
長時間の運転でも、以前に比べてふくらはぎの「つり」はなくなったのはもとより、クラッチ操作がしやすくなり腰痛も軽減されました。
何よりも、50歳になってしまった私にとって、足のトー力は衰えを隠せません。これからもgc8を乗り続けるためにも、左足の筋力維持は必須と感じました。
写真6 修正状況 アクセルとブレーキはツライチ クラッチを近づけた。
Posted at 2017/03/19 23:08:35 | |
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