EDFCのモーターにゆるみが生じましたので、注意喚起として報告します。
ダンパー頂部に設置される、EDFCの稼働部であるダンパー減衰調整モーターのうち、右のリアだけがゆるんでいました。
フロントはエンジンフードを開ければEDFCモーターの状態が点検できますが、リアはリアシートの裏に隠れるため簡単には点検ができません。
某"オートB"にEDFCを装備してもらってから、一度も自分で取付状態を確認していなかったため、職業がら、隠ぺい部の配筋状態など配筋検査あるいは必ず写真を提出させて確認する行動が病的なまでに形態化してしまっている自分としては、正直不安でリアシートを外してみると、案の定、ゆるんでいました。
さらに、配線の被覆も足らず、配線の根元までカバーできていませんでした。
さらにさらに、配線の長さにも充分な余裕がなく、車高調整時のケースの回転につられてダンパーが供回りした際、配線を巻き込んで断線する恐れもある状態でした。
※車高調整時のケースの回転とダンパーの供回りについては、下記※参照。
すぐ、作業元である"オートB"に原因を調査させたところ、
①ゆるみについてはモーター取付時にゆるみ止め剤を塗布していたが、塗布量が足らなかったあるいは振動でゆるんだと思われる。
⓶被覆については単なる作業ミスか、配線の長さに余裕がないため車高調整時に配線を巻き込んだ恐れがある。
とのこと、再発防止に社内で事例回覧周知するとのことでした。
①については、ゆるみ止め剤を塗布しても経年でゆるむこともあるということになり、定期に点検が必要ということになります。
⓶については、車高調の仕組みを理解している技術者に作業していただきたいものです。
以上、EDFCを装備されている方、モーターにゆるみはないか定期の点検と、配線長さに余裕があるか、確認をお勧めします。
※車高を調整する際、ねじが切られたケース(筒状のサスペンション本体)を回転することでサスペンションの伸縮を行いますが、ケースの回転に伴いケース内部にあるダンパーもケース内側との摩擦につられて供回りしてしまいます。
ダンパーが回転すると、ダンパー頂部に固定したEDFCモーターも回転し配線を巻き込むことになり、配線の長さに相当の余裕がないと断線を誘発します。
これを防ぐため、ダンパーの供回りを止める金具がオプションで用意されており、自分のにも装備されています。
ただしこの金具、ダンパーが半回転して初めて機能します。すなわち、半回転まではEDFCモーターも回転するということ、すなわち、その分配線長さにも余裕が必要ということです。
車高調整の際、供回り防止金具が機能して配線を巻き込まないか、確認しながら行いましょう。
Posted at 2019/12/30 21:51:55 | |
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