EeePCにバッファロー シリコンディスク(16G)を内蔵

先日買った(?)EeePC。最大のネックはSSD容量が小さいこと。
容量不足を補うために考えられる方法は
①SDHCカードを大容量のものにする
②CFを内蔵する
③USBメモリを挿す
などがあります。
ただ、どれも問題があり、
①SDHCはClass6でもアクセスが遅い
②地方ではメディア自体が非常に入手困難(どこを探しても4G以上がなかった)
③USBコネクタが常に占有され可搬性を損なう上に、大容量のものがない
ということで、二の足を踏んでおりました。

そんな中、気になる商品を見つけました。
BUFFALOのSHD-U16GS。USBメモリと同様の形状で16G。おまけに安いです。
改造記事を漁っているうちに、メモリスロットの隣にある空きパターンからUSBを増設できることがわかっておりましたので、そこにこのシリコンディスクを直結すれば、既存のUSBコネクタを空けたままで至極お手軽に16G増設できるという算段です。

さっそくトライ。
①入手したシリコンディスクのガワをぶち割ります。躊躇なく。
②そしてシリコンディスクからUSBコネクタも取っちまいます。躊躇なく。
③EeePCもバラして基板だけにします。当然この時バッテリも電源も外します。
何か解体途中で
"Warranty void if this seal is broken"(これ破ったらもう知らねぇぞ)
とか何とか書いたシールが邪魔しますが、どうせ今からやることは保証外作業ですので、覚悟を決めているなら怯むことなく。
④空きパターンからUSB_D +/-を、既存USBコネクタからVCCをそれぞれ取り出し、シリコンディスクに接続、近所からGNDも引っ張って接続。空きパターンへの半田付けは、豊富な経験あるいは相応の道具がなければ無理でしょう。どちらもなければ引き返してください。もうシール破ってますけど。
⑤作業後は念入りにショートチェック。ノミの心臓で。

組み上げたら起動して、ドライブが認識されていることを確認。他に増設ドライブがなければ多分E:ドライブができているはずです。
TurboUSBユーティリティを起動し、有効化。ここで一旦ドライブレターが消失しますので、デバイス検索しなおします。これでE:ドライブが高速化されて帰ってきます。

以下HDBENCH Ver3.4.0.3出力結果のコピペより。900MHzで測定。
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EeePC Onboard SSD

Read 29776
Write 15529
Random-read 25396
Random-write 4018
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BUFFALO SHD-U16GS Turbo-USB (EeePC Soldered-USB)

Read 33595
Write 8040
Random-read 30476
Random-write 1501
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Readについては本体SSDより速く、合格点です。
Writeはまぁこんなもんでしょう。シリアルバス接続のNANDメモリですので物凄い速度にはなり得ません。
起動ディスクにするには速度的にちょっとどうかと思いますが、ストレージとして使うなら十分です。しばらくこれでいきます。

補足①：
シリコンディスク基板上の基板コネクタは非常に緩みやすく、ちょっとした振動で接触不良を起こし、ドライブレターの消失を招きます。
回避策として、シリコンディスクと蓋の間にスポンジテープなどを貼って浮きを防止したほうが良いです。
補足②：
この方法で増設したディスクはWindowsに「リムーバブルディスク」ではなく「ローカルディスク」として認識されます。プロパティを見て焦ってはいけません。
補足③：
このシリコンディスクにWindowsをインストールして、そこから起動した上でTurboUSBを有効にすると多分ハングアップします(起動ドライブが一旦切断されるため)。起動ディスクとして使用する際はTurboUSBを諦めざるを得ないでしょう。