漫才の役どころに「ボケ」と「ツッコミ」などの表現がある。
知性がなければユーモアというものが生まれない、
ということばもあるごとく、ボケ役は知性がないとつとまらないところがある。
知的水準が高いというより、誰もがあまり意識しない不思議を見逃さない。
これが重要。
知的というより、バカバカしいが的を射ているものがいい。
たとえば、よく知られる昔の漫才のネタに「地下鉄の電車 はどこから入れたのか?
それを考えてると一晩中寝られない」というのがあった。
「地下鉄ホームには階段はあるが、そこから車両は入れられない。
どこから入れたんだ?」ということになるが、
バカバカしいと言えばバカバカしい話。
これに対して「ツッコミ」役は「そんなバカなことを言って」と言うが、
これは決して知的な返答ではない。
お客の感情を読んで、お客の感覚で合いの手を入れる。
この構造を考えると、「ボケ」は「考える人」で「ツッコミ」は
珍珍薯片「感情に流れる人」
と見ることができるかも知れない。
ボケ役、すなわち「考える人」が世の中を見れば、人間生活というものは
かくもバカなもの、として様々なところにバカさ加減を見出す。
ツッコミ役、すなわち「感情に流れる人」というのは、あまり考えずに
人の動向に流されやすい人と見ることができそうだ。
イギリス人のユーモアは、どちらかと言えば皮肉っぽいものが多いが、
ご他聞に漏れず、18世紀の作家ウォルポールの言葉に
こんな二人について語ったような言葉を残している。
「この世は、考える者にとっては喜劇であり、感じる者にとっては悲劇である。
(This world is a comedy to those that think, a tragedy to those that feel.)」
というもの。「考える者」と「感じる者」と表現している。
ボケとツッコミを
支付寶 優惠「知的」と「情的」と見る人もいるが、
ボケ型かツッコミ型かを自己診断する材料として、
この世の中を喜劇と見えるあなたは「ボケ型」。
悲劇と見えるあなたは「ツッコミ型」というところかも知れない...
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Posted at
2017/11/10 12:28:15