今日で熊本の本震による震災が発生して3年。
あの年から,毎年この時期になると,震災復興の仕事で奔走した,あの平成28年度を思い出します。
GWも休日も何も無い,ひたすら熊本のために奔走した1年間の始まりでした。
断層に沿って段差が出来た道路や
地震で緩んだところに,さらに豪雨で崩壊した道路の斜面など
熊本の阿蘇周辺の地質は,阿蘇山の火砕流堆積物が堆積した「赤ボク」と呼ばれる,非常に赤い粘土質の土に覆われており,
ひとたび崩壊すれば,山の中から,火砕流堆積物が冷えて固まった,1m以上もある溶結凝灰岩がゴロゴロ出てきます。
現場に行けば,余震で,そこかしこで落石がゴロゴロ落ちてくる・・またはどこかで「コォ~ン!!メキメキッ!」と落石が木をなぎ倒す轟音が響く・・・
これだけの自然災害に対して,いったい,人間に出来ることなんてあるのか!?と,いつも絶望感が心を覆ってましたね。
事務的な作業は大阪で行っていたので,毎週,伊丹~熊本を,いつもドロッドロッに汚れた作業着とヘルメット片手に往復出張続き。
熊本では宿が満杯で確保できず,最初は新幹線で,途中から飛行機で往復する生活が続き,かなり肉体的にも,精神的にも追い詰められていたような・・・汗。
正直,いつ倒れてもおかしくなかった笑
でも,九州方面の協力会社や社内スタッフに助けられて,なんとか乗り切った一年でした。
あれから3年が経過した今,自分が担当した箇所は,まだ対策工事が続いています。
なので,この道路もまだ通行止めが継続中。
対策工事って,規模が大きいとなかなか進まないんですよね。工事も難しいし,用地買収にも時間がかかってしまうので・・・あと1年くらいはかかるかな。
早く工事が完了し,この道の通行止めが解除されて,地域の人たちの日常が戻る日を願いますね。
でないと,私の中の熊本震災も,いつまでも終わらないのです。
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Posted at
2019/04/16 18:01:36