セッティング用の表を作製しました。その表に変更したニードル、クリップ位置、メインジェットのデータを書き込みながら黙々と「お山」を走っています。少しずつ条件変更をしながら、同じ場所で何度も何度も走り込みをしてデータを蓄積します。面倒くさい作業ですが意外に楽しくもあります。
セッティングには、ジェット類などのセッティングパーツが必要になります。FCRの場合ですが、スロージェット、ニードル、メインジェットが必要になります。多少の出費が必要ですがFCRはレーシングキャブレターです。セッティングパーツの購入をケチってはいけません。
さて、セッティングのポイントですが、
1)キャブセッティングはアクセル開度が重要です。回転数での議論はできません(当たり前か)。6000回転回っていても開度が1/2以下ならメインジェットの範疇ではありません。ですので、それぞれのセッティングパーツが担当する開度でのフィーリングやA/F数値をデータとします。運転しながら濃い、薄い、の状況を把握することが重要です。
2)ニードルは、テーパー、切り上がり、ストレート径の条件があります。クリップの位置は切り上がりの変更と同じです。クリップの位置変更ですが、一番上から一番下にいくにつれて燃調は濃くなっていきます。クリップは7段階の変更が加能です。クリップ1段の変更でかなりフィーリングが変わります。
3)メインジェットは開度を全開にすることで判断をしていきます。中途半端はダメです。必ず全開です。メインジェットは開度1/2以上ですので全開までの過程で「引っかかりがある」、「スムーズに回らない」、などの症状があれば選択したメインジェットは適切ではない、となります。ある回転数で、、、、というような議論をしているうちは、セッティングはでません。
これまでのデータから、ニードル、クリップ位置はすでに決定済みです。あとはメインジェットですが、本日にようやくメインジェットの適用範囲を絞り込むことができました。適用範囲を把握しておくことで、様々な状況に応じてメインジェットを交換することができます。今回、セッティング表には気温、湿度のデータも入れています。今年は、夏、秋、冬場の気温や湿度もセッティング表にデータをいれておこうと思います。
Posted at 2018/06/23 21:51:55 | |
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