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11/22。せっかくの3連休ですが、天気が悪いので、横浜伊勢佐木近くにある小さな映画館、「ジャック＆ベディ」で映画鑑賞してきました。横浜には東京都内のように、名画座的な小さい映画館がたくさんあっていいですね。
　細野晴臣さんの「NO SMOKING」というドキュメンタリー映画。とても面白かったです。

　ＹＭＯ時代、ライディーンの大ヒットを小学生の頃にリアルタイムで経験した後、大瀧詠一さんもソロが大当たりし、大ヒット曲の作詞家に松本隆さんの名がちょくちょく出てくるようになり、細野さんとは何者か？を知りたくて、ＹＭＯ以前のはっぴいえんどやソロ時代のものを聴いて、でも、当時はあまりぱっとしないなあという感想だったんです。そりゃあ、パンク、ニューウェーブにどっぷりだった中学高校時代に、ウエストコーストのフォークロックと日本語の融合とか、カプリソとか沖縄民謡とか言われてもねえ。ルーツミュージックなら、ストーンズやザ・バンド、CCR（ジョン・フォガティ）、RCを経由したR&B,ソウルっぽい方が聴きやすかったんです。
　そもそもＹＭＯの楽曲でも、ユキヒロさん（厳密にはミカさん）がポール・マッカートニーのことを唄った「Nice age」や、教授の「体操」、マイケル・ジャクソンにちょーだいって言われた「Behind The Mask」あたりが好きで、細野さん単品の曲は、なんかとっつきにくいなあと思ってたんですよね（今年の正月にNHKで放送された「Solid State Survivor」では、3人の楽曲が被らないようにわざと変わった曲を作っていたとのことですが、当時子供だった私は知る由もなく）。

　それがＹＭＯのブームから数十年経つと、私も年齢を重ねているわけで、「恋は桃色」の世界の素晴らしさが理解できるようになってくるわけです。
　ＹＭＯで有名になっても、「天国のキッス」や「風の谷のナウシカ」等作曲家として大ヒットを連発しても、そこに留まらずに転がり続ける姿勢が凄いです。

　映画は、前半で半生を振り返り、後半はここ最近のライブ映像、ところどころで細野さんご本人へのインタビューを挟み込む形式で構成されていました。
　ちょっとびっくりした点は、はっぴいえんど終盤にファン・ダイク・パークスやロウエル・ジョージと知り合いになっていて、パークスさんは映画にも出演されていたことです。
　ライブ映像は、ロンドン、ブライトン、ニューヨーク、ロサンゼルスなど海外ばっかり。お客さんは現地の若い人たちばっかり。最近の細野さんの音楽はＹＭＯとは全然違うのに。ネットの時代になって、日本人の音楽を普通に世界の人々が聴いているんですね。

　「NO SMOKING」というタイトルですが、ご本人は未だにヘビースモーカー。タバコの煙の”くゆり”が音楽と共通しているんだそうで、キース・リチャーズがタバコを吹かしながら演奏するのに影響されているんだそう。
　そういえば、忌野さんが初対面の細野さんに誘われてストーンズの初来日ライブに行ったとき、ビル・ワイマンに招待されて楽屋に挨拶に行ったのを目の当たりにしてビビったって話を以前してました。細野さん、忌野さん、坂本（冬美）さんの「しあわせパッピー」って曲、大好きだったなあ♪


関連情報URLは、この映画の公式サイトです。

↓Absolute Ego Dance
レコード会社公式チャンネルのライブ映像。映画でも使用されていました。
YMO時代と聴き比べて見ると面白いかと。こちらもいちおうＹＭＯ（とコーネリアス）です。