電気遊びの巻～構想編～

　約2名以外誰も興味なさそうな話(自爆ボタンポチッとな♪)
　この魔改造アンプはいつになったら車載されるのやら(自爆ボタンポチッとな♪)
　そしてここからさらに改造してしまいます。

　車載用スピーカーってのは多くが2wayで、自分が使ってるのももちろんセパレート2way。というわけでネットワークが必要なのです。通常はパッシブネットワークという、コイルとコンデンサーをスピーカー線に割り込ませるようなものを使う(超ざっくり説明)のですが、スピーカーというのはコイルなのでインピーダンスが変動していまい、理論値通りには特性が出ないのがお約束(なのでメーカー純正のネットワークは理論値とかけ離れた定数の素子を使っている)。
　APA4200にはフィルター回路が付いてますが、LPFのみでそれもサブウーファー帯域なので思い切って撤去します。

　…そうか、このスペースにチャンデバ積めばいいのか。

　というわけで、撤去したLPF回路に来ている±15Vの電源と、前段のバッファーアンプを利用してここにアクティブフィルター回路を搭載します。本当はパターンも流用したかったのですが、回路図見ても定数計算できそうになかったので潔く諦めました。
　使う回路はこの辺で紹介されている、山根式といわれるオーソドックスなNF二段フィルターで-12dB/octです。
　で、二次フィルターは-3dBクロスにするとクロスポイント付近の合成波形が膨らむことが知られており、これは自分が生まれるよりはるか前に山根式vs山中式というような論争があったようです。
　この辺の話を引いて、ここでは山根式の変形版として-6dBクロスのButterworthフィルターを作ってみます。気に入らなかったら変えればいいことですし。

　まずはクロスポイントを再計算です。8kHzの-6dBクロスを計算します。このサイトはパッシブ用ですが、クロスポイントの計算は同じなので流用します。

　次に、C1R1=C2R2=2πf、R1=2.5(2.4)R2の式に当てはめて定数を出していきます。オペアンプの都合を考慮してRは10kΩ近傍に…

こんな回路になります。これを2ch分作りますから、オペアンプふたつ(OPA627などの1回路品ならよっつ)と抵抗、コンデンサー各8本ですね。



　そうとわかれば部材を調達しましょう。
　コンデンサーが2パラなのはいつものおまじないです。
　抵抗値がいささかずれてますが、これは調達可能な近似値を選んだためです。RN73は同じ品番でKOA製の別物があるので注意。


基板はこんなお便利なものがあったのでこれに決定。オペアンプは両電源なので両面グランドにして電源だけ手配線するつもりですが、グランド線を引き回さなくて済むのは大きいです。

　さて、完成するのはいつのことやら…