そんなわけでステジさん8割ほど治って帰ってきたのでエンジンの仕様など。
まず今回ブローした原因。
結局はガスケット抜けでしたがその原因がなんとヘッドボルトの緩み。
今回エンジンを修理に出した愛知の工場の話だと、このエンジン一度バラしているらしい。その時にヘッドボルトを数本RB26の物を使わずにRB25の細い物を使ったらしい。
元々太いボルトが入っている所に細いボルトなんて使ったら穴に余裕が出来て振動で揺れて少しずつ緩んでくるよね。結果ガスケット抜け。
あと開けてびっくり、こいつ一度リアタービンブローしてた。
いや、俺がタービン交換した時すでに32のニスモタービンに変わってたからもしかしたらと思ってたけどさ・・・。
RB26のタービンブローと言えばお約束、純正セラミックタービンの羽が粉砕し、それが逆流してシリンダーに入ってくるパターンです。
シリンダーに入った破片はピストンが持上げるわけですがその先にはヘッドのスキッシュがあります。当然挟まります。
そうするとこうなります。
そのあと細かくなった破片はピストンとシリンダーの隙間に入りシリンダーとピストンに傷をつけます。ウチの子もしっかり傷が入ってました。
こんなのでもエンジンって回っちゃうあたりすごいよね。
ヘッドは面研して傷消ししたけど消しきれなかった。
とは言ってもそこそこのパワーぐらいなら問題無い見たいです。
ブロックはボーリングで内径を広げて対応。俗に言うボアアップって奴ですよwww
0.5㍉か1.0㍉オーバーのどちらにしようか悩みましたが排気量アップと言う願望に勝てず1.0オーバーにしました。
もし次シリンダーに傷が入ったらこのブロックは終了です。
あとはこまごまと色々やってやりました。
強化バルブスプリングと強化ヘッドガスケットとスロット周りにメタルガスケット入れたり。
ヘッドカバーに結晶塗装したり。
IN/260・EX/252のカムを入れたり
吸気ポートの入り口をガスケットにあわせて広げたり
クランクバランスとったりピストンコンロッドの重量あわせたり
オイルポンプの幅広ドライブカラーつけたり
ピストンとメタルにWPC(減摩処理)したり、シリンダーにプラトーホーニングしたり。
このエンジンは、パワーを出すんじゃなくてRB26の弱点を潰しながら無理なくすんなり回り初めてくれるような仕様を目指した。
コレだけの内容だから400~450は出せると思うけどそうなると今度はエンジンの周りで必要な物が増えてくるからやらない。寿命も縮めるしね。
だいたいそんなパワーあってもおれ扱いきれねぇw
エンジンの外側はセンサー類をまともな中古に交換した。
エンジン意外だと燃料ポンプがヘタっていたのでニスモポンプにして燃料ハーネスも引きなおしてもらった。
燃料が安定しないとエンジンがどんなにまともでも故障の原因になるって聞くしここはゴネずにやってもらった。
正直、予想外の修理かなりやったんだよね。
当初はどんなに行っても80ぐらいで終わるだろうなんて思っていたが終わってみるととんでも無い金額になってたわな。
さてここで問題今回の修理費はいくらでしょうか。3択からどうぞ。
①オレの給料9ヶ月分
②1.5ステジ
③愛車でサーキットを走る幸せ。プライスレス。
正解は内訳の最後に
修理費の内訳
エンジン
・RB26リビルト 388,000
・プラトーホーニング 24,000
・メタルWPC処理 28,200
・腰下バランス取り 66,000
・オイルポンプカラー 18,000
・東名PONCAM 260/252 52,200
・東名強化バルブスプリング 27,000
・東名スロット回りメタルガスケット 30,600
・純正オーバーサイズピストン 72,000
・ダミーヘッドボーリング 60,000
・インテークポート入り口拡張 24,000
・ラダービームプレート 8,000
・タイミングベルトカバー結晶塗装 6,000
・再利用部品 -28,000
エンジン以外
・エンジン脱着 130,000
・中古パワーFC 50,000
・ニスモ燃料ポンプ
・PLX A/Fメーター
・燃料ハーネス引きなおし
・現車セッティング
・慣らし運転1000キロの燃料
・中古のセンサー類 400,000
合計 約1,300,000
・・・・・・・・・・・・・・・orz
Posted at 2012/11/05 12:16:22 | |
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