シモジマトーチカのブログ一覧

思い返せば、2004年。お友達のpiro_yamaくん家でポチッとした

MSRのゴアテックスジャケットとパンツ。

たしか25,000円くらいした。中古なのに。









もうよれよれ。7年も着た。いったい僕で何人目のオーナーだったのだろう。

おそらく、このモデルの最終版は1996年頃。これ自体が発売されたのはそれよりもっと前だから、

きっと1990年頃。そう考えると、20年!!??

それだけ実戦で耐えられつづけるエンデューロジャケットは早々ない。


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1970年。アメリカのカリフォルニア州で開催された「エルシノア・グランプリ」。

そこに出場したマルコム・スミスは250ccのハスクバーナを駆って見事に優勝した。

当時1500人以上のエントラントを集めていた

西海岸のAMAモトクロスを代表する伝統の一戦。

この様子はモーターサイクル映画の名作である

「On any sunday」に記録されている（この映画にはスティーブ・マックイーンも出ている）。

ちなみにこのとき、彼が乗ったマシンは、モトクロスコースでありながら

異様に長いストレートを持つコースレイアウトに合わせて、

8速のミッションを積んだスペシャルマシンだった。

じっさいストレートではモトクロッサーではありえない160km/hオーバーを記録したという。

ハスクバーナはもともとアメリカで評判が良かったが、

このレースでの優勝によって、人気に拍車がかかったのは想像に難くない。

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で、このジャケットとパンツはそんなマルコム・スミスおじさんのブランド「Malcom Smith Racing」、

略して「MSR」の製品なのです。

レーサーを引退してオフロード用品ブランドを立ち上げたマルコム・スミスのブランドは

非常に人気が高く、多くのモトクロスレーサーやエンデューロレーサーに支持されました。

とくにこのジャケットとパンツはゴアテックスとケブラーという希少で高価な素材をふんだんに使い、

ジャケットはライダーのライディングフォームに沿った3D裁断がされるなど、

当時としては画期的なアイテムでした。

全天候型、動きやすさ、収納性、ベンチレーション性などなど、

「これを超えるジャケットはない」とプロだけでなく、多くのアマチュアライダーもあこがれたものでした。

（価格は上下で10万円ちかくしましたけどね……）

そしてこのジャケットとパンツのすごいところは、

着た人をやる気にさせてくれるところです。

それは古くなっても変わることがなく、戦闘服としての威厳を保っています。

と、ちょっと大げさですね。所有者の贔屓目が入ってしまいました。


で、


今回、さらにレアなアイテムを手に入れました。









ジャジャーン！

同じやないけー！　とツッコんだあなたは正しい！

そう、同じものです。

しかも、これ、試着のみの未使用。

おそらく1996年頃のモデルなので、末期、もしくは最終型と思われます。

いやー、これが出たときはちょっと身震いしましたよ。

まさかこいつの未使用品が手に入るとは思いもよらなかったので。

値段もそれなりにしましたが、

ここから先、20年。還暦まで着れるかなぁ。