リモスタ取付け&クラッチスタート制御①
目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
6時間以内 |
1
30年近く前に乗ってたインプレッサの時から、寒さに弱い自分にとって必須のアイテムがリモコンエンジンスターター。
当時、サンヨーテクニカから「STARBO」という製品が販売されていて、これを使って特に真冬にぬくぬくと運転を楽しんでいました。
ボクシーに乗り換えた後も当然やめられず、付けていたのがYUPITERUの「VE-E590R」という双方向式のリモスタ。その後外車やらハイブリッドやらと車を乗り換える中で、イモビシステムに対応するためのハーネスが本体価格並みに高かったり、そもそも対応していなかったりでお蔵入りしていました。
ここでセコでジムニーを買って、古き良きいじりやすいクルマになったから、眠っていた「VE-E590R」を付けてみようと画策。
インプの時は自分しか乗らないからマニュアル車に平然と付けていたけど、ジムニーは息子も乗るので、ギヤを入れている状態でエンジンスタートという恐ろしい事態を避けたいと、いろいろとネットで調べたら、やっぱりすごい人たちが安全装置的な仕組みを作り上げているのを発見して、マネさせてもらうことにした。
発想は、クラッチスタートシステムというインプの時には無かったエンジンスタートの安全機能を利用して、ギヤがニュートラルでないとエンジンがかからない(ニュートラルならクラッチが踏まれているぞとクルマをだます)ように細工すれば、リモスタでエンジンかけても大丈夫でしょ、ということらしい。
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作業はクラッチセンサーの配線処理と、シフトノブの位置検出のためのマグネットセンサーを使った配線加工。
ノーマルがこの状態。クラッチを踏むとAとBがピンクの線のように通電してエンジンがかかります。
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これに、3方向スイッチ(上からON一、OFF、ON二)を付けて制御します。
クラッチセンサーにつながる2本の線のうち、一方に分岐配線を、もう一方は断線して、上下双方に配線をそれぞれ施します。(これが死にそうなくらい大変な作業でした…)
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まずは、スイッチOFFのときの通電の仕組みはこちら。
スイッチからの通電が断たれているので、なにをしてもBに繋がる赤線に通電せずエンジンはかからりません(クルマはクラッチが踏まれていないと認識)
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続いてスイッチが上側(ON一)のとき。ごちゃごちゃしたイラストですけど、これは純正と同じ通電になります。
白線が通電するので、クラッチを踏めば、ピンクの線のように通電してエンジンがかかります。
もちろん、クラッチを踏まなければカプラー間の通電が遮断されるので、エンジンはかかりません。
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そして、スイッチが下側(ON二)のときは白線が遮断されて、青線の電気の流れが開きます。
ギヤがニュートラルなら、マグネットセンサーが反応して通電し、クラッチを踏まなくてもピンクの線のようにAからBに通電します。(これがリモスタでエンジンをかけたい状態)
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反対に、スイッチが下側(ON二)であっても、ギヤがニュートラルでなければ、マグネットセンサーは反応せず電気の配線は断たれるので、AからBに通電しません。(リモスタでエンジンをかけようとしても「クラッチが踏まれてない」とクルマが判断してエンジンはかかりません)
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こうした面倒な方法をとらずとも、単純にクラッチセンサーを断線してしまえば、いつでもリモスタでエンジンをかけられるし、山坂、河原で遊んでいるときにエンストしても、クラッチを気にせずにセルを回せるようになります。
でも、そうすると、ずーっとクラッチが踏まれていないぞとCPUが判断して、これをエラーとして信号を出してしまうらしいです。
面倒でも、この方法で配線すると、ギヤチェンジする度にクラッチセンサーの短絡の状況が変化するので、CPUがエラーを出しません。
まぁ、こういうのを考える人たちってすごいなぁと思いながらマネさせてもらいました。
実際の作業は、次回に。
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