2009年10月24日
東京モーターショーの見所
いよいよ始まりました。予想以上に寂しいショーです。多くのジャーナリストは「派手さがない、物足りない」と嘆いているのですが、私は今の日本の身の丈ではないかと思いました。いままでは実力以上に過剰で意味のない演出がメーカーの宣伝部と代理店のあいだで繰り広げられていただけで、お金の無駄使いだったのです。今年はコンパニオンも少ないのでクルマを見たい人はじっくりと見ることができそうです。でも、我々がツアーガイドしますから、みんなでモーターショーに行きましょう。
でも、良いこともありました。プレスディに招待された体に障害があるクルマ椅子の人達や子供達は実際にクルマに触れることで、じっくりとクルマと触れてました。
心配していた電気自動車で埋め尽くされるショーかと思いましたが、しっかりと新しいエンジンを主張していたダイハツやマツダが印象的でした。中でもダイハツの二気筒660ccの直噴ターボはすばらしい技術です。軽自動車よりもコンパクトな「e:S イース」 に搭載され実用化されるでしょうね。専門的にはEGRターボです。
あまり電気自動車を過大評価すると日本は間違った方向に行ってしまうのではと心配です。まだ実用化には遠いバッテリーを無理矢理実用化するのではなく、しっかりと技術を磨きましょう。あと、すくなくとも20年間は内燃エンジンが主役ですから(ハイブリッド化はするが)、ガソリンとディーゼルの進化のロードマップを示したり、バイオマス燃料などの新しい常温液体燃料の開発も必要です。
その意味ではダイハツとマツダに注目してください。ダイハツは昔は大阪で発動機の専門メーカーとして100年以上前に設立された歴史があります。その頭文字をとって大発(ダイハツ)となったのです。まるでバイエルンのエンジンメーカーとして生まれたBMWみたいですね。
マツダもハイブリッドはないけど、エンジンと軽量化技術でリッター30Km/L以上のクルマを数年以内に実用化します。しかもマツダは国内では数少ないディーゼル派メーカーです。きっとマツダの時代がやってくると信じて開発を続けているのですね。時代に迎合するためにEVを開発しない骨太いメーカーです。
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自動車技術 | 日記
Posted at
2009/10/24 00:44:50
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