ハイブリッドや過給器による小排気量化は世界中の自動車メーカーに波及しそうだ。だが、中には時代の空気が読めずに排気量を大きくすることを目論んでいるメーカーもいるが、こうしたブランドは時代の流れに合わずに絶滅する運命にあるだろう。大きなSUVが得意なGMでさえ最近は時代の空気を読むのに必死。B.ルッツは「ルールは変わった」と自らを戒める。
さて、今年の秋には待望の
日産エクストレール・ディーゼルが発売される。燃費が抜群に良くトルクがあり、MTでも走りやすい。しかも世界一厳しい「ポスト新長期規制」を合致させて登場する予定だ。
ここ最近の天井知らずの原油高は軽油だって例外ではないが、ディーゼル車の可能性は化石燃料に限定しないところにある。すでに欧州では天然ガスやバイオマスから作る合成燃料に注目し、エネルギーの多様化へのロードマップを模索する。その中でディーゼルはサスティナブルなエネルギーへ対応できる。
エクストレールは欧州ではすでにMTとATを販売されているが、6MTは170PS、6ATは150PSとATにはハンディがある。ディーゼルの大きなトルクがガソリン用に設計されたギアボックスに合わないのだ。しかし、MTなら存分にディーゼルの力強さを体験できる。新しいディーゼルは極めて低い回転数でも、大きなトルクを発生するので、MTに不慣れなドライバーでも運転しやすいはずだ。「ATでなければ売れない」ともし日産の販売会社が考えているなら、エクストレール・ディーゼルに乗ってから批判して欲しい。燃費のよいディーゼルでもMTはATよりも燃費が有利だ。
原油高を生き延びるにはユーザーも努力が必要だ。空気抵抗が大きく燃費が悪いガソリンエンジンのミニバンを諦め、MTのSUVディーゼルでエコノミックとエコロジーと愉しさを取りもどそうではないか。
いまこそ、正しい自動車の選び方、正しい使い方を知ればピンチをチャンスに変えることができるかもしれない。値段が高いディーゼル車だが10年乗ることを考えると初期投資は取り戻すことができる。エクストレールは新しい時代の扉を開けてくれるのだ。
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持続可能なモビリティ | 日記
Posted at
2008/07/22 02:15:03