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「この街に居るのももう残りわずかか・・・・」



久しぶりの訪問にも関わらず数時間で発たないといけない事に憂いを覚えつつも
男は秋空を見上げながら、この街での出来事を思い起こし始めた。



ターミナル駅でもないのにいつも混雑しているこの駅は、普段であれば苛立ちを感じるが
今日みたいな名残惜しい時には丁度よい。



その時男の胸ポケットに入れてあった携帯が振動し始め
男を現実の世界に引き戻した。




何もこんな時に・・・と男は思ったが、このまま居留守を決めるのも按排が悪い。
留守電のメッセージが流れ始めたところで男は通話ボタンを押した。










「すいません。今ビックサンダーマウンテンに乗っているところなので、後で電話します！」







※ 皆さまお久しぶりです。
　　諸般の事情で数か月更新していませんでしたが、ぼちぼち（まったりと）再開しようと思います。
　　今後ともよろしくお願いいたします ＾－＾ノ