![[UMPC]ウイルコム D4を入手 [UMPC]ウイルコム D4を入手](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/blog/000/017/724/273/17724273/p1m.jpg?ct=4f659889c4a6)
ついに買ってしまった。シャープ製超軽量・ウルトラモバイルPCの中古。ヤフオクにて。
元は12万8000円もしたものが、かなり安価になっている。
現在、ポケットに入るサイズのウルトラモバイルPCとしてはソニーのVAIO type Pや富士通のLook Uなどの超小型PCがあるが、その先駆けとなったのがシャープのWillcom D4である。
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Willcom D4とは
2008年にWillcomから電話も可能な、スマートホン以上ノートパソコン未満の第4の位置づけを目指した意欲的な小型PCが発売された。
・長辺約20cmの超小型/500gを切る超軽量
・PHS回線(W-SIM)/無線LAN・Bluetooth
・Vista搭載/タッチパネル+タッチパッドのタブレットPC
・画面回転で縦でも横でも使える。
・ワンセグチューナー内蔵
キーボ-ドを収納し立ったまま画面だけの操作で今時のスマートホンのような使い方もできるが、キーボードを引きだし立ったままでも机上でも使え、デスクトップとしても使えるさまざまなオプションが用意されていた。Willcomとシャープがかなりの意欲を持って新たな市場創出を狙って開発した製品と思われる。
その意欲のためか市場に出た当時は期待の目を向けられたが、1時間もたないバッテリーやスリープ状態でも消費してしまう不具合、1Gbytesしかないメモリーにも関わらず重いWIndows Vistaが載っていること、机上では使いにくいキーボードなど、マイナス評価が目立つようになっていた。一部は開発が間に合わなかったための部分もあろうが、ニッチ的すぎ、ネットブックの低価格化もありPCとしては失敗作と言ってもいいだろう。
しかしながら、バッテリー問題は仕様変更と大容量バッテリーで多少改善され実用レベルになっている。重いVistaに対してWindows7をインストールしたユーザーは、かなり快適だとも。
時期的にVistaしか選べなかったことやコスト的に半導体ドライブ(SSD)が採用できなかったことを考えると、早すぎた登場だったといえる。
■自分にとってのD4
実は私の使い方にはこの端末は非常に合っている。
私は電車での移動中にPCを使うため、これまで毎日パナソニックのLet's Noteを持ち歩いていたが、軽量モデルとはいえ1kgを少々超える重さとB5サイズの大きさには苦痛を感じていた。特に1年前に事故にあってからは体に響くのでなるべく重いものを持ち歩きたくないと思ってきた。おまけにB5サイズをかばんに入れると、もう弁当箱が入らなくなる。おかげで弁当を作らなくなってしまった。
メールチェックと一般的なWEBページならスマートホンで何とかなる。決して操作性はよいとはいえないがそこそこ使える。しかし、どうしても一部のページやPCアプリケーションが必要な場面があるため、Windowsマシンを持ち歩かねばならない。なるべく小さなPCがあればと思ってきた中でWillcom D4はなかなか魅力的に映ったがなにしろ高すぎる。このところ、他の小型PCが10万を切る価格になってきたことと、市場性の問題からか、D4の中古価格がかなり下がって2~3万円台となっている。これなら買って損はないだろうと思った。
実際に使ってみると、混んだ電車内で立ったままでもPCのブラウザやアプリケーションが使える。このシチュエーションでは両手を使ってメールを書くのは辛いので、どうしてもと言うときはスマートホンに譲らざるを得ないが、座っている場面なら隣りに迷惑をかけることなく操作ができる。今までならかばんから取り出すだけでも心に負を感じていたが、そんなことを意識することもなくなった。
このキーボードは確かに薄くぺこぺこ過ぎて机上での入力には向かない。しかしそれはノートパソコンと比較した場合だ。ちょっとしたメールならアドエスなどのスマートホンより遙かに使える。ノートPCではほとんど不可能な立ったままの入力もできる。移動中にはこのサイズとキーボードは比較的使いやすい。ただし、キーボードの大きさや位置には改善の余地がある。
当然だが、漢字変換もPCの辞書をそのまま使えるので新たな登録の必要もないのがうれしい。OSやアプリケーション類にも戸惑いがないのがよい。
VistaはタブレットPCとしては、まだ出来が悪い。画面タッチでスクロールはできるがiPhoneのようなスムーズなスクロールはできない。しかし、iPhoneを意識した世代のIE8やAdobe Readerではスムーズなスクロールができるようになってきた。
Windows7のマルチタッチはかなり改善しているらしいので視野には入れておこう。
とにかく小さく移動時に邪魔にならない。コンビニ食を廃すためにも、弁当箱が再び入れられるのが非常に大きな利点かもしれない。
■D4の通信環境
私は先日Hybrid W-Zero3の契約をしたので、 このW-SIMを取り付ければ400kbpsのPHS回線を1450円で使い放題である。これでどの程度使えるか試していきたい。
速度をもっとほしい場面では次のように使う。
1 Hybrid W-Zero3とD4をBlueToothでペアリング
2 インターネット共有で接続
これで3Gの高速データ通信が使える。
だが、FOMA HighSpeedは7.2Mbpsの規格だが混んでいて遅い傾向が強い。2年後にはこの3Gは使えなくなるという話もある。
なら、イーモバイルの回線を生かすことも考えてもいいのかもしれない。常に使うならHi-hoなどの提供するモバイルサービスが4000円台で安価だ。ケーブルで接続するのが面倒だが、いずれは移行することになるのかもしれない。
(本エントリはD4にて作成)
:
【追記】
Willcom core 3Gの回線を夜間に試してみたら激遅である。夜の11時あたりではPHS x4に負けている。
FOMA回線の混みだけでなく、Willcom側の混みのためだとか。設備の増強が間に合っていないとかという話。
都内昼間の使用で極端に遅いと思ったこともないが、速度を測定したこともない。明日にでも測定してみよう。
E Mobileでは都内昼間でそれほど遅いという感覚を持ったことがなかったが、最近は低下気味とも聞く。しかし、Core 3Gがあまりに遅いようならE Mobileの復活を考えねばならない。
この状況ではちょっと考えてしまう。
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Posted at
2010/04/18 15:04:27