• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+
イイね!
2012年07月21日

遭難の危機?

遭難の危機? これも先月末の話。偶然にも部品待ちのために休日ができたことから、会社の同僚から鍵を取り上げて一人でドライブに行くことにしました。車はトヨタ、ランドクルーザー・プラド です。元はランクルから派生して三菱のパジェロに対抗して開発されたという、日本が世界に誇る名車のひとつ。

重量感のある車体に、内装もしっかりとしておりなかなか良い感じです。仕様は当然”マイン仕様”ですが、スペアタイヤ等は1本の軽装版。

走り出して、まずは安全確認のテストをしてみます。40km くらいから、タイヤがロックする程度の強めのブレーキをかけてみます。これで、車の制動性能や、当日の路面コンディション、車の特性が見えてくるのです。そして、しっかりとマージンを取って走ることができるようになるのです。ちょっと変わった車に乗るときは、いつもやってみます。

最初に感じたのは、車体の圧倒的な剛性感。そしてサスペンションが良いせいか、あまりショックの沈み込みが気になりません。学生時代に乗ったパジェロのリアが板バネだったものと比べると、ほとんど乗用車に近い乗り味です。ブレーキ自体の制動力は余っており、逆にオフロードタイヤの低いグリップがアスファルトの上では重い車体に負けている感じです。

車体やハンドリングの高印象とは反対に、エンジンのパワーやレスポンスが極端に悪い気がしました。後で判明したのは、この ディーゼル 3.0リットルの仕様は旧世代のエンジンを搭載した、日本では売られていない廉価版だったようです。

まずは、1時間程走った隣町まで走ります。そして、さらに40分程走った国立公園まで。ここから、延々と続くオフロード走行になります。ここを走ることが目的でした。この地方では 日本とは違い、起伏の少ないオフロードが延々と100km、200km と続いていることが珍しくありません。そして、これらが立派な幹線道路のひとつなのです。

砂利道のわだちに車を揺さぶられながら、最初は直線を 80km で走ることさえ怖いと感じるのです。緩やかなコーナーでは地面の起伏により車が突き上げられ、カウンターを当てて修正操作をすることはごく普通となります。コーナーの手前では、70km などの看板が出ていたりして減速を促します。つまり、100kmくらいで走っていることが前提なのです。その70kmで指定されたコーナーを、70kmで抜けることさえ最初は怖いのです。

だんだん慣れてきます。2トンに迫る重量級の車体、これが横滑りをすると、ともかく止まらない。舗装路を滑るのとは違う、慣性にまかせた荒々しいドライビングが楽しい。とにかく不安定。なぜならば4輪駆動車なのに敢えて2駆の選択のまま走っている(笑)。

人里から100km以上離れた場所。他の車もめったに通りません。従って、万が一のクラッシュは即遭難につながります。また、燃料切れも致命的です。燃料計は絶えずチェックしています。燃料計の針はは真ん中あたりを示しています。最低まだ200kmは走れるでしょう。

と、突然今まで中ほどを指していた燃料計の針が Fullまで跳ね上がりました。何が起きたのか全く判らず狼狽します。そういえば、先ほどから走っても走ってもゲージの針がなかなか下がらなかった気がします。よりによって、燃料計が壊れていた!そして、燃料がどれくらい残っているのか判らない!

危険を感じ、即座にUターンします。万が一、止まってしまったときに夜間の寒さをしのぐことができるのでしょうか。手持ちのペットボトルで何とか生き延びることができるのでしょうか。ともかく、ガス欠になる前に人が多く通る道まで戻らねば!

そんな心配をよそに、車は何の異常も示めさずに 悠々と150km を走ってホームタウンに帰還します。結局、このオーストラリア仕様のプラドは燃料のサブタンクを持っていて、メインの燃料タンクで走り始めて燃料計の半分まで下がったところで、サブタンクに切り替わり、そこで一旦針が FULLに戻るという仕掛けだったようです。(緑色で SOLとかいう表示が出ていました)

状況が未だにわからないまま給油をする私。給油量のデジタル表示の数値はガンガン上昇してゆきます。100リットルを超え、さらに20リットルくらい入ったところで、ようやく満タンです。どうやら、150リットルくらいは入る容量をもっているようです1給油で1000km以上は走れる換算です。さすが大陸仕様だと思いました。
ブログ一覧 | 日記
Posted at 2012/07/21 12:18:03

イイね!0件



今、あなたにおすすめ

ブログ人気記事

【シュアラスターラボ】5月のキャン ...
シュアラスターさん

<2024年度4回目の燃費計測結果 ...
CSDJPさん

CX-5の後継車、でもCX-30で ...
モモコロンCX-30さん

田植え(彩のきずな) 芽出し
urutora368さん

第7回 白苺会 茨城観光ツーリング
インギー♪さん

新潟での初体験
バーバンさん

この記事へのコメント

2012年7月22日 1:19
いいですね。うらやましい!
広大でフラットなダートを2駆の2トン車両でカウンターなんて、刺激的ですね!

スケールは違いますが、その昔日本のそれも関東に50キロを越えるロングダートがあったのですよ。
Cherokeeでやはり2駆で爆走した思い出があります。

http://members.jcom.home.ne.jp/at246/rindoh/report/r010608a/index.html
コメントへの返答
2012年7月22日 22:48
スーパー林道は聞いたことだけはあります。今はもうなくなってしまったのですか?

日本のダートと違うのは、フラットでひたすら見通しが良いことですね。タイヤのパンクとかはあまり気にする必要がなさそうです。10~15年くらい前は、西オーストラリア州で WRC も開催されていたそうです。
2012年7月22日 1:30
ハラハラしながら読みましたよー。

150Lって、凄いねー!
そちらはでは「携行缶を携行して走る」という習慣はあるの?
コメントへの返答
2012年7月22日 22:50
すんませんね、くだらない長文におつきい頂きまして...

ドライビングガイドに、「長距離ドライブには携行缶持参」 と書いてあるようですが、そもそも 用もないのに無駄に走りに行くという習慣がないかも...(笑)

プロフィール

「5年間の海外駐在を終え、6月に帰国しました。」
何シテル?   08/24 18:29
2009年 から 3年間 NCEC NR-A (44号車)で Party Race に参戦していました。
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2024/4 >>

 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930    

リンク・クリップ

春爛漫 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2018/03/27 06:59:07

愛車一覧

トヨタ ハリアー トヨタ ハリアー
海外向けに販売されている、Lexus RX-330ですが、国内ではこのエンジンサイズは販 ...
マツダ ロードスター マツダ ロードスター
海外では、ロードスター は オープン・2シーター の一般名称ですので、「MAZDA MX ...
マツダ アクセラセダン マツダ アクセラセダン
オーストラリアでは、MAZDA車が国産 ホールデンを抜いて売り上げ一番を達成するなど、M ...
日産 ティーダ 日産 ティーダ
豪州でファミリーカーとして購入しました。子供を後席のベビーシートに乗せるたり降ろしたりす ...

過去のブログ

2017年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2016年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2015年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2013年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2012年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2011年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2010年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2009年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
ヘルプ利用規約サイトマップ

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車、今いくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)
© LY Corporation