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イイね!
2018年09月15日

背高セダンが欲しい

お客さんのお車をお借りするときには前後位置以外のシートポジションは極力動かしません。だから、というわけでも無いでしょうけど妙にここの所、頭を車内に入れるときにボディに頭をぶつける事が多い様な気がします。
という事で気になって、今まで関わりのあったクルマや思いついたクルマの寸法を書き出してみると、何となく傾向と対策じみたモノが見える様な見えない様な。

以前、自動車評論家の福野氏が「全高1400mm以下のクルマはゴミ」といった内容の事を書いていた記憶がありますが、昔の記憶を辿ってみても、まあ確かにそんな感じもしないでもない。
いくらクルマがデカくなろうが小さかろうが、中に乗る人間の寸法は変わりません。最低地上高はせめて150mm前後は必要な寸法でしょうし、人間の座高+余裕分として900mm前後は欲しい(ダミーモデルで直立座高95cmとしている資料がありました)だろうを思うと、床面と座面との高低差+シートのクッション厚で300mmと仮定すればそれだけで1350mmです。ここに鉄板や内装材の厚みを加えれば1400mmの全高寸法など簡単に超えてしまいます。

例えば傑作と呼ばれた初代プリウスの全高、室内高は1490mm、1250mmでした。
同じく初代10系ヴィッツの全高、室内高は1500mm,1260mmです。アップライトに座らせるパッケージで余裕を持たせようとするとこのくらいの高さ寸法が欲しいと言う事なのでしょう。
ちなみに私は当時、初代ヴィッツが買えない職場環境だったので初代イストを買いましたが、今回初めて寸法比較をしてみて改めてイストはヴィッツの雰囲気クロスオーバーVerだったんだな、と思いました。タイヤが大きくなった(15インチ統一)分、全高がその分高くなり、でもホイールベース変わらず室内高変化無しという寸法でした。シートの出来は最悪だったけど。

セダンの中では比較的好印象だったアバロンですが、寸法的には全高1435mm、室内高1195mmでした。ちなみに初代エスティマの室内高も1220mmです。最後のマーク2 110系も良くまとまった印象が強いクルマでしたが全高1460mm、室内高1190mmと、縦方向の寸法は比較的近い事が分かります。という事は、セダン形態の室内高は最低1200mm前後確保しないとまともに座れる寸法にならないという事なんでしょう、多分。付け加えると、これも出来が良かったと言われる30系セルシオの室内高は1210mm,同じく50系センチュリーは1185mmでした。

マーク2に話を戻して、歴代マーク2の寸法を比較すると81系セダンの寸法(全高1405mm,室内高1170mm)を中心に行ったり来たりしているのが見て取れて面白いです。
もちろん81系ハードトップはセダンより低くて全高・室内高は1375mm,1140mmでした。100系のマーク2になってやっと81セダンの寸法に追いつき、110系のマーク2で高さ方向は前述の最大寸法となます。次世代のマークX(120系,130系共に)は逆に全高で25mm、室内高で20mm低くなりました。
寸法を見る限り、マークXになってからのマーク2は、ボディ自体は殆ど変わっていない様な印象です。意地悪い見方をすればマークXに変わる際に直6エンジンからV6エンジンに積むエンジンが変わり、ついでにちょっとスマートに見える様に背を低くしてみた、という事かな、と。ただ、思ったほどには売れずスキンチェンジを繰り返して早や15年、おそらく次世代モデルは無いだろうなあ。

実は、人生初めての自分のクルマは170系のコロナだった事もあり密かにコロナには期待しています。ただ未だにスキンチェンジと思しき小変更を繰り返して240系以来のトランクスルーを採用し続ける、ドンガラの軋み音がトランクから聞こえてくるありさまのセダンは要りません。キチンと客室と荷室が区切られ、ボディ剛性がキッチリと高いセダンが欲しいのです。外形寸法的には260系の現行プレミオには期待したい所なんですが、顔だけ立派になってもダメなんですよねえ。
本来ならこの寸法(というより、もう少し小さい方が良い)でジャパンセダンとしてがんばって貰いたいのですが、現実問題としては結構な割合でお客さんに素通りされてしまい、購入車が外車になってしまっている例が多いです。そろそろ飛び道具としての旬の時期に陰りが見え出したハイブリッドなんぞに頼らない、使い心地と質の高い背高セダンを作って欲しいと思います。
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Posted at 2018/09/16 13:19:07

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この記事へのコメント

2018年9月16日 20:36
おばんです。

マークXについては、もうカムリに統合をするようですがね。販売店もかつてのカローラ店のみから、トヨペット、ネッツ(旧・オートとビスタ)でも扱っているので、マークⅡ兄弟みたいな感じですね。

プレミオですか。あれは、たしかに「セダンの体をなしていない」ですね。試乗をしたら本当にやかましいですわ。あれならば、まだG10型のブルーバードシルフィの方が「セダンとして真っ当な形をしている」のですから。
コメントへの返答
2018年9月16日 21:43
こんばんは。コメントありがとうございます。

マークXについては販売台数が月500にも届かないらしい体たらくですし、トヨペット店でもカムリを扱うという話を聞いた時点で「ああ、終わりだな」と思いました。もう、クラウンの兄弟車としてマークXの新型を出すだけの気力は無いでしょう、多分。下手すりゃクラウンだって今の様な腑抜けたモデルチェンジを繰り返している様ではモデル廃止になる可能性は否定しきれないと思います。

昔からそういう傾向は顕著ですけど、日本国内の販売は「隣の人が乗っているクルマだからウチも欲しい」病が蔓延しています。
RVブームと言えばワゴンやSUVやミニミニバンが欲しくなるし、ソレばかりが売れ、次はエコなハイブリッドと言われればハイブリッド一辺倒。お次は維持費が安い軽自動車となれば猫も杓子も軽自動車ばかりに販売が集中し、軽は軽でもNboxだらけ、ハスラーだらけ、という1車種集中販売でバブルの頃に白いマーク2だけで月に2万台も売れた頃と、その販売傾向は全く変わっちゃいません。
結局、本質的に良い商品を作ってみた所で、ソレが流行に乗れなければプログレや初代エスティマの様に商業的には大失敗で終わってしまい敗戦処理に大わらわとなる事も珍しくなく、失敗しそうな所に賭けるくらいなら、そりゃあサラリーマンとしては無難な仕事に徹する方が良いや、となるよね、そりゃ。
プレミオは、志は高かったのかもしれないけど、その一方で無茶ぶりなセールスポイントを、セダンの本質を無視して盛り込んだりしたもんだからコケた方向が明後日の方になっちゃってる。どうせなら前にコケてくれと思います。

シルフィについては、正直何も知りません。ごめんなさい。下取りですら乗ったが無いので何もコメント出来ません。寸法比較は出来ますが、乗った事すら無いクルマはコメントのしようもありません。
ただ、乗った事のある似た時期の日産車で言うとウイングロードの仕上がりはヒドかった印象が強いです。

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