クルマをカスタムするなら何系が好み?クルマのカスタマイズをジャンル分け!

2022年2月9日

車 カスタム 

自分のクルマが街中を走っている同車種と同じスタイリングをしているのがどうも気になるという人も多いはず。そこでクルマをカスタムしたいと思ったのだけど、いったいカスタムってどんな種類があるの? と感じている人にカスタムの方向別分類をお届けします。

大定番のモータースポーツ系&走り屋系

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クルマのカスタマイズのなかでも大定番、メジャーなのがモータースポーツ系だといえます。

コロナウィルスのまん延によってせっかく決まったラリージャパンが2年続いて中止になってしまいましたが、その人気は根強いものがあります。もともと公道を走ることを前提としているラリーマシンは、そのスタイルを真似ることはさほど難しくありません。

ラリー車っぽく仕上げるのならば、カラーリングを真似ることがもっとも簡単なのですが、それはちょっと目立ち過ぎて困る……という人も多いことでしょう。ラリー車の要素を取り入れるということだと、まずはホイールからというのが定番。

ラリーで使われているホイールといえばなんといってもOZレーシング、それもホワイトのスーパーツーリズモWRCならば、クルマの雰囲気は一気にラリー車になるでしょう。たとえばGRヤリス用のスーパーツーリズモWRCは4本セットで26万円程度となります。

 

レース&走り屋系もモータースポーツをインスパイアしたカスタマイズですが、ラリー系と大きく異なる部分があります。

ラリー車はターマック(舗装路)ではかなり車高を落としますが、グラベル(砂利道)ではノーマル車程度のこともあります。このためラリー車インスパイアならばある程度車高が高くてもイケている感じに仕上がるのですが、レース&走り屋系は車高ダウンが基本といっても過言ではありません。

車高をダウンしつつ、ホイールやマフラー、ブレーキ、エンジンまわりなどをチューニングしていくのが正攻法です。車高ダウンにおすすめなのは、車高調式といわれるショックアブソーバー&スプリングキットです。

車高調はさまざまなメーカーから発売されていますが、HKSのハイパーマックスSは車高を下げつつも乗り心地の悪化を最小限に抑えた製品で、一般道での使用でマッチングがいいものとなっています。もちろん車種によって価格は開きがありますが、ハイパーマックスSの場合は16万円程度から設定があります。

まだまだ人気 衰える気配がない痛車

ヲタク系のクルマの楽しみ方といえばなんと行っても痛車でしょう。

痛車の決め手となるのは、アニメ系などのイラストをボディに大きくラッピングすることにあります。ラッピングは自分で印刷して自分で貼り込めば費用は抑えられますが、家庭用プリンターでの印刷は耐候性などの問題もあるため業者に依頼したほうがいいと言われています。

またクルマのような凹凸があり、広い面積にきれいにラッピングしていくのは非常に難しく技術も必要です。仕上がりをキレイにしたいのであれば、ラッピングフィルムの製作から貼り込みまでを業者に一任するのがいいでしょう。業者依頼の場合の費用は軽自動車で25万円~あたりが相場のようですが、費用にはかなりの幅があります。

そのほかにもいろいろなバリエーションがある

ドリフトを楽しむためのクルマをドリ車といいます。

ドリ車はまずFRでMTということが基本となります。FRのMT車を車高ダウンして、フロントタイヤがある程度ネガティブキャンバーセッティング(クルマを正面から見たときに前輪がハの字に見える状態)になっていれば、見た目はかなりしっかりとしたドリ車に見えます。

このネガティブキャンバーの角度が大きくなった状態が鬼キャンと言われるものです。普通にネガティブキャンバーにするだけでも十分にドリ車の雰囲気は上がりますが、鬼キャンにすればさらに雰囲気はアップします。

ストラット式のフロントサスペンションの場合は、アッパーマウントをキャンバー調整式にするとある程度の調整が可能になります。鬼ニャンにするにはさらにパーツを交換する必要があります。アッパーマウントをキャンバー調整式に変更する際は、車高調のショックアブソーバー&スプリングキットに追加装備されているものを選ぶとコストダウンになります。

HKSのハイパーマックスⅣ SPは、アッパーマウント調整機構付きの車高調キットで、トヨタ86用で15万円前後の価格で販売されています。

 

根強い人気を誇っているのがVIP系と呼ばれるカスタムです。

もともとVIP系は上級セダンをさらに高級感あふれるものにカスタマイズしていくものでした。現在でも主流はレクサスやクラウンなどの上級セダンをベースとするものですが、アルファードやオデッセイなどのミニバン系をベースとするものも人気です。

また、軽自動車がベースであってもカスタムの方向性がVIP系の場合は、これらもVIP系と呼ぶようになっています。エクステリアは車高ダウン&インチアップしたメッキ系のアルミホイール、エアロパーツやメッキモールなども使われます。インテリアではレザーを用いたシートやドアインナー、フカフカのカーペット、さまざまな色に変化するアンビエントライトなどが採用されます。

以上紹介したカスタマイズのほかにも、ヒストリック系、ラグジュアリー系、アウトドア系などさまざまなカスタマイズがありますが、このカスタマイズではこの方法を取り込んでいはいけないというようなルールはありません。

自分のクルマで楽しむカスタマイズは、人に迷惑を掛けない限り、自由に楽しんでいいものなのです。

諸星陽一
  • 諸星陽一
  • 日本自動車ジャーナリスト協会(外部リンク)
  • 自動車ジャーナリストとして専門誌やライフ誌での執筆活動をはじめ、安全運転のインストラクターも務める。1992年~99年まで富士スピードウェイにてRX-7のレースに参戦。セルフメンテナンス記事も得意分野。福祉車両の数少ない専門家の一人でもある。

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