海外のタイヤメーカーはどんな特徴があるのか?

2019年5月27日

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少し前まで日本で販売される国産車には日本製のタイヤが装着されるのが当たり前でした。しかし、最近は海外生産車が増えたこと、輸入車が増えたことなどもあり、海外ブランドのタイヤをよく見かけるようになりました。メジャーなタイヤメーカーはどこの国のメーカーで、どんな特徴があるのでしょう。

世界ナンバーワンタイヤメーカーは日本のブリヂストン

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ブリヂストンのプレス資料の中で見つけた2017年のデータによれば、世界でもっともシェアを持つタイヤメーカーは14.5%のブリヂストンでした。ブリヂストンは言わずとしれた日本のタイヤメーカーです。ブリヂストンは足袋の製造から始まり1930年に国産初となるタイヤを製造、現在に至ります。

第2位はフランスのミシュランで14.0%とブリヂストンに迫るシェアを誇ります。創業は1889年と約130年の歴史を誇ります。ミシュランの歴史の中でも特に有名なのが1949年に世界初の市販ラジアルタイヤである「ミシュランX」を世に送り出したことがあげられます。また、レストランガイドとなる「ミシュランガイド」も同社の発行です。同社がこのガイドブックを発行したのは、クルマで出かけてタイヤを消費してもらうことが目的だったと言われています。

革新的なタイヤを作り続けるグッドイヤー

3位のシェアを持つのがアメリカのグッドイヤーです。グッドイヤーの創業は1898年です。現在、日本ではグッドイヤーのオールシーズンタイヤが話題ですが、そのオールシーズンタイヤはなんと100年前にすでに製造していたという歴史があります。1965年には当時の最高時速チャレンジで960km/hを達成したマシンのタイヤを担当したり、1971年にはアポロ14号の月面探査車のタイヤを製造したりするなど、革新的なチャレンジを行うメーカーとして知られています。

タイヤから発展するコンチネンタルと新興メーカーの台頭

4位は1871年創業のドイツのコンチネンタルでシェアは6.7%とグッと低くなります。しかし、コンチネンタルはタイヤメーカーの枠を超え、ブレーキシステムやADASのデバイスなどの電子制御分野にも進出しその分野でのシェアも伸ばしています。今後はタイヤと電子制御のマッチングも重要されていて、コンチネンタルはブレークスルーの可能性を秘めたメーカーとして注目を浴びています。

5位は日本の住友ゴム、6位はイタリアのピレリですが、7位にはシェア3.3%で韓国のハンコックが入ります。横浜ゴムはその下の8位でシェア2.9%です。9位には台湾の正新(マキシス)、10位には中国の中策ゴム(グッドライド)がランクインしています。

操業年を見るとハンコックが1941年、正新が1967年、中策ゴムが1958年です。いずれもブリヂストンよりも新しいメーカーですが、シェアの拡大はめざましいものです。今後アジア地区での自動車販売が増加すれば、よりシェアは広がることでしょう。


(諸星陽一)

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