【危険】タイヤのヒビを見つけた場合、どこまでならセーフ?バーストするとどうなる?

2020年3月2日

タイヤのヒビ

長期間使用しているタイヤや放置されたタイヤなどのサイドウォールに、細かいヒビが発生しているのを見たことがある方も多いでしょう。タイヤのようなゴム製品は、時間が経つに従ってさまざまな変化が起きてきます。タイヤのサイドウォールに発生するヒビや傷が影響する不具合について解説します。

タイヤのヒビはなぜ発生するのか?

タイヤのサイドウォールに発生するヒビの多くの原因は、タイヤそのものの劣化によるものです。

ゴムの劣化は太陽の紫外線やオゾンによって引き起こされます。

タイヤの場合はとくにオゾンが大きく影響していると言われますので、駐車場所が日陰かどうかなどは大きく変わりなく、時間経過とともにオゾンにより劣化が進むと言えます。



劣化によって弱くなったサイドウォールに荷重がかかり、変形を繰り返すことでヒビがどんどん増えていきます。

ですので、サイドウォールに発生するヒビは円周に対して並行に広がっていきます。

円周に対して垂直方向に発生しないことが荷重による変形が関係していることを証明しています。

タイヤに発生するヒビの種類

タイヤを大事にしたいということで洗車後にタイヤワックスを使う人も多いことでしょう。

しかし、ここで問題が発生します。一部のタイヤワックスには油性のものがあります。

この場合、ワックスに含まれる油分がタイヤ内部の劣化防止剤をタイヤの外に排出してしまうことがあり、劣化が進行することがあります。

ですので、タイヤワックスは水性のものを使うほうが無難でしょう。



走行距離が長く、タイヤが劣化する前に山が無くなるような場合は、タイヤワックスによる影響が出る前にタイヤの寿命が訪れるので問題はありませんが、どれくらいでどの程度の影響がでるのか?という確実なデータは見当たりません。

また、タイヤの状態を気にかけずに、空気圧が下がったまま使っていると変形量が増えるので、当然ヒビの発生率もアップします。

ゴムの分子のすき間よりも空気の分子のほうが小さいので、ゴム内に入れた空気は時間経過とともに必ず減ります。

タイヤのヒビは放置していると何が起こるのか?

タイヤ バースト

タイヤのサイドウォールに発生したヒビが広がって、破裂(バースト)を起こすこともあります。

そして、ヒビが発生しているサイドウォールは弱くなっていますので、縁石のカドにぶつけたときに切れやすかったりということもあります。



また、ヒビから水分がタイヤ内部に入ることでタイヤを構成するいくつかの層の間に影響を与えます。

はがれてしまうセパレーションを引き起こしたり、スチールベルトやスチールコードを錆びさせて、破壊したりということもあります。



このようにヒビによるタイヤの劣化は、それが引き金になってさまざまな不具合を発生させます。

残念ながらタイヤのヒビは修復不可能なので、ヒビが発生してきたら早めに交換することをおすすめします。

「タイヤは高いから」ということよりも「命がもっとも高い」ということを頭におきましょう。


(諸星陽一)

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