クルマのエアコンにもフィルターがあります

2018年7月13日

車のエアコン

家庭のエアコンにフィルターが装着されているように、クルマのエアコンにもフィルターが装着されています。といっても古いクルマのエアコンにはフィルターはついておらず、車内の空気を吸って冷やして吹き出していただけでした。フィルター付きのクルマはフィルターを交換することで、清浄効果や冷却効果を向上することができます。交換目安はだいたい2年と言われていますが、走行距離や使われる環境(ほこりっぽい空気が入りやすい状況や外気導入の頻度など)で大きく変わります。

エアコンフィルターはどこにある?

エアコンのフィルターが装着されることが多い場所は助手席の奥、グローブボックスの奥などに装備されていることが多く見られます。物理的な配置はこの部分ですが、構造的な配置を考えてみましょう。空気の流れから見ると、まず外気と内気を切り替える部分があり、その先にフィルターがあります。空気はフィルター→ブロアファン(空気を動かすファン)→エバポレーター(空気を冷却する部分)→ヒーターコア(空気を暖める部分)→吹き出し口という順番に流れていきます。

余談ですが、クルマのエアコンは温度を高めに設定しても燃費はよくなりません。上記の空気の流れを見てもらえばわかるように、空気はエバポレーターで一度冷やされて、その後ヒーターコアを通って温められます。クルマのエアコンの温度は冷やした空気をどこまで暖めるか? で決まるので家庭のエアコンのように設定温度によって消費電力の違い……といったものはないのです。

交換はDIYできるか? 交換するなら今がベスト

答えは? やる人のスキルと車種によります。車種によってはドライバーやソケットレンチなどが必要な場合もありますし、車種によってはほとんど道具なしでできるものもあります。取扱説明書を見れば交換方法が記載されていますので、それを参考にしましょう。室内の奥まった部分を作業することになるので、作業灯や懐中電灯があると作業がしやすいはずです。

じつは交換するには今の時期がベストです。これからエアコンを使う機会が増えるということもありますが、気温が高いということが作業がしやすい状況を作っています。エアコンフィルターにアクセスするために樹脂パーツを外していく必要がありますが、そうした作業を冬場の寒いときに行うと樹脂の爪が折れる可能性が高いのです。ですので、こうした作業は気温が高い今の時期がベストです。また、作業効率や確実性、見た目のきれいさなどを追求する場合は、クリップリムーバーなどの専用工具があるとよりいいです。

車のエアコンフィルタ交換

純正品以外のフィルターもあり

エアコンのフィルターは純正品のほかにも社外品があります。社外品は純正品のフィルター性能に加えて、さまざまな付加性能が追加されています。脱臭性能が優れたものや、花粉やPM2.5の吸着を謳ったもの、抗菌を前面に打ち出したものなどがあります。どれがいいか? は一概に言えませんので、気になる方は試してみるのもひとつの楽しみになるかもしれません。

また一部の車種ですが、フィルターを交換するだけでなく、洗浄するタイプのものも存在します。そうしたタイプは洗った後にしっかりと乾燥させてから交換するのが大切です。


(諸星陽一)

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