体感できるおすすめ市販車は?自動運転技術を3分解説!

2021年9月9日

話題の自動運転はどこまで対応してくれるのか?

クルマの新しい技術のなかで、もっとも注目を浴びているのが自動運転に関連するものです。今は自動車メーカー各社が自動運転の実現を目指して、さまざまな技術を開発・提供していますが、果たして自動運転とはどんなものなのでしょうか?また、今の時点で自動運転の片鱗を感じ取ることができるクルマについても解説します。

この記事のPOINT
自動運転にはレベル0からレベル5までの6段階がある
自動運転に対応した国産車はレベル2まで販売されている

クルマは自動化に向かって突き進んできた

みなさんは自動運転というものに何を期待しているでしょうか?クルマに近づくとドアが自動で開き、乗り込むとドアが閉まり、ドライバー(もはやAIかもしれませんが)に「今日は軽井沢まで連れて行って」と言うと、クルマが走り出す……そんなクルマの登場を待っているでしょうか?実際はそのような自動運転車の実現性には疑問が残る部分があるのですが、これまでクルマは、ある意味で自動化の技術革新を積み重ねてきたとも言えるのです。

例えば、大昔のクルマはセルモーターすら付いておらず、エンジンを始動するときは助手がエンジンをクランク棒で回して、運転手が頃合いを見計らってアクセルペダルを操作していました。ドアを開けるとき、カギ穴にキーを差し込んでいたのはそれほど昔の話ではありません。トランスミッションも昔はMTのみで、サイドウインドウの上げ下げは手巻きでした。そうしたさまざまな機構を自動化することがクルマの進化で大きなウエイトを占めてきたのです。そしていよいよ運転そのものが自動化されようとしているのですが、その道はかなり厳しいものとなるでしょう。

自動運転に近い技術を感じるならスバル レヴォーグがおすすめ
LEVORG

各社が自動運転に繋がるさまざまな機能を搭載し始めていますが、国産の量産モデルの中ではスバル レヴォーグに搭載されたアイサイトXが、自動運転の世界を伺い知るのに格好の機能と完成度と高いコストパフォーマンスをもっていると言えます。アイサイトXに搭載されるおもな技術を列記すると次のようになります。

・渋滞時ハンズオフアシスト
・全車速追従機能付クルーズコントロール
・車線逸脱制御
・アクティブレーンキープ
・エマージェンシーレーンキープアシスト
・先行車追従操舵機能
・プリクラッシュブレーキ
・アクティブドライビングビーム
・ドライバーモニタリングシステム
・アクティブレーンチェンジアシスト
・カーブ前減速
・料金所前減速

アイサイトXは自動車専用道路で渋滞しているとき(50km/h以下)ならば、手を離した状態での走行(ハンズオフ)が可能です。またウインカーレバーを操作することでステアリング操作などをせずに車線変更することができます。この制御を高い速度域で行えるようになれば、実用性はかなりのものとなるでしょう。今のところレヴォーグでは実現していない追い越しについても、先行車に追いついたときに右側車線に安全な領域があれば、車線変更を行いその後に元の車線に戻るというロジックを組み込めばいいので、そのうち搭載されるかもしれません。ただ、その操作をクルマ側にまかせるのか?ドライバーの判断にしておくのか?はそれぞれのメーカーの思想や、運用する国での法規対応などで異なってきます。

レヴォーグをすすめる最大の理由は価格です。レヴォーグでアイサイトXを搭載し最もリーズナブルなグレードはGT EXで車両本体価格が348万7000円です。スカイラインはハイブリッドGTで557万5900円、ミライはZアドバンスドドライブで845万円と、ハンズオフを体験するためにクルマを購入するならレヴォーグがもっともリーズナブルというわけです。

レヴォーグはハンズオフが50km/h以下でしかできませんが、100km/hでハンズオフしても50km/hでハンズオフしても感覚的には大きな違いはありません。ハンズオフができてもアイズオフ(レベル3に相当)ができなければ、運転中にできることは限られています。また、レベル2のハンズオフ車で100km/hで手を離して運転するのは不安もあり、手を放したところで他にできることもないので、結局はステアリングに手を添えていることになりがちです。

これらのシステムを可能にしている要素のなかで高いウエイトを占めるのが高精度3次元地図データなので、クルマの進化だけではなく地図データの進化や充実も自動運転には欠かせません。なお、スカイラインのプロパイロット2.0は制限速度+10km/h、レクサスLSとミライのアドバンスドドライブは制限速度+15km/hまでハンズオフが可能です。

自動運転については、下記のようにレベルが設定されています。

●レベル0/運転支援、運転自動化なし
ドライバーが全ての運転操作を実行。運転操作の主体はドライバー

●レベル1/運転支援
システムがアクセル・ブレーキ操作またはハンドル操作のどちらかを部分的に行う。運転操作の主体はドライバー

●レベル2/部分運転自動化
システムがアクセル・ブレーキ操作またはハンドル操作の両方を部分的に行う。運転操作の主体はドライバー

●レベル3/条件付き運転自動化
決められた条件下で、全ての運転操作を自動化。ただし運転自動化システム作動中も、システムからの要請でドライバーはいつでも運転に戻れなければならない。運転操作の主体はシステム、システム非作動時はドライバー

●レベル4/高度運転自動化
決められた条件下で、全ての運転操作を自動化。運転操作の主体はシステム、システム非作動時はドライバー

●レベル5/完全運転自動化
条件なく、全ての運転操作を自動化。運転操作の主体はシステム。

国内自動車メーカーの自動運転レベルの進捗状況

自動運転に向けて、各社がアプローチを行っていますが、現状ではレベル2までが市販されていると思って下さい。ホンダのレジェンドはレベル3扱いですが、100台の限定で販売ではなくリースとなっています。国産メーカー各社の取り組みを下記にまとめました。

●トヨタ
レベル2にあたる「アドバンスドドライブ」をレクサスLSとミライに搭載。ハンズオフが可能。制限速度+15km/h(最高で135km/h)まで対応。

●日産
レベル2にあたる「プロパイロット2.0」をスカイラインに搭載。ハンズオフが可能。制限速度+10km/h(最高で130km/h)まで対応。

●ホンダ
レベル3にあたる「ホンダセンシングエリート」をレジェンドに搭載。50km/h以下ではドライバーが視線を前方から外せるアイズオフが可能。100台限定生産で3年間のリースのみ。

●スバル
レベル2にあたる「アイサイトX」をレヴォーグに搭載。50km/h以下でハンズオフが可能。

●マツダ、三菱、スズキ、ダイハツ
ADAS装備としてレベル2にあたる装備はあるが、ハンズオフなどは実用化されていない。

諸星陽一
  • 諸星陽一
  • 日本自動車ジャーナリスト協会(外部リンク)
  • 自動車ジャーナリストとして専門誌やライフ誌での執筆活動をはじめ、安全運転のインストラクターも務める。1992年~99年まで富士スピードウェイにてRX-7のレースに参戦。セルフメンテナンス記事も得意分野。福祉車両の数少ない専門家の一人でもある。

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