冬のイライラ回避!窓の曇りを軽減するには?

2022年1月24日

ガラス曇り 冬ドライブ デフロスタ

気温が下がってくると起きる困った問題が、ウインドウが曇ることです。どうして、冬になるとウインドウが曇るのでしょう。また、どうすれば曇らなくなるのか? 曇ってしまった場合にはどうすればいいのか? をお知らせします。

ウインドウが曇る原因は グラスに水滴がつくのと同じ現象

夏の暑い日、グラスに冷たい飲み物を注ぐとグラスの外側に水滴がたくさん付着します。この現象を結露といいます。

結露は空気中の水蒸気が冷やされて水になる現象です。クルマのウインドウが曇るのも同じ原理です。車内の温度が高く、車外の温度が低いと車内の水蒸気がウインドウに触れたときに結露することでウインドウが曇るわけです。

ウインドウが曇ることの第一条件は車内に水蒸気が存在することです。車内に水蒸気がなければ、どんなに温度差があってもウインドウが曇ることはありません。一方、車内に水蒸気があれば、温度差がなくてもウインドウが曇る可能性はあります。

それはウインドウが汚れているときです。ウインドウが汚れていると、その汚れが水蒸気を引き寄せて曇りを生じさせることがあります。浴室の鏡が曇るときにキレイに磨くと曇りにくくなるのと同じと考えればいいでしょう。また、空気中の水蒸気量が限界を超えて増えた場合も曇りは起きます。

曇りを取り除くには空気を乾燥させ、ガラスを温める

フロントウインドウが曇ったときはデフロスター(デフォガーと呼ばれることもあります)という装置を使います。デフロスターは空調の風をウインドウに当てて曇りを取る装置です。

デフロスターを使うときはエアコンはオン、外気導入、温度は高めが基本です。オートエアコンの場合はデフロスタースイッチをオンにすると、自動的に外気導入になり温度が高めとなるものも多くあります。冬場は外気が乾燥しているので外気導入が基本ですが、雨が降っているときなどは内気循環にしたほうが効率よく曇りを除去できることもあります。

リヤウインドウが曇った場合は、リヤデフロスター(リヤデフォガー)を使います。リヤデフロスターはフロントとは異なり、ガラスに貼り付けられている熱線でガラスを温めて曇りを除去します。

ウインドウを曇りにくくするにはどうするか?

まず、第一に余分な水分を車内に持ち込まないことが大切です。そのためには雨にぬれた傘などはよく水を切ってから車内に入れる、雪の日は靴についた雪をきちんと落としてから乗ることなどが大切です。

それでも水分は車内に入ってきます。また、人間の呼吸や汗からもかなりの量の水蒸気が発生しますので、完全に水分を持ち込まないことは不可能と言えます。

車内の水分を除去するのに一番の方法はエアコンを作動させることです。気温が快適な状態であってもエアコンを使うこで、車内の湿度は十分に下げられます。肌の乾燥が気になる場合は、できるだけ身体にエアコン風が当たらないようにしてエアコンを作動させるのがコツです。 ウインドウをキレイにしておくことも大切です。ウインドウが汚れていると、それが元になって曇りやすくなります。

ウインドウをキレイにするのに一番いいのは、純水なのですがこれはなかなか手に入りにくいものです。不純物や添加物の少ない水で手には入りやすいのは精製水です。精製水ならドラッグストアやコンビニでも手に入りますし、100円ショップでも販売されています。精製水をキッチンペーパーなどに含ませて拭いてから、乾いたキッチンペーパーでから拭きをするとウインドウはかなりキレイになります。

クリーナーなどのケミカル類を使うとどうしても拭き残しが出ますが、この方法だと拭き残しはほとんど出ません。油分やシリコン成分などが付着している場合は、無水アルコールを使うとキレイに除去できます。部分的に油分やシリコン成分が付着しているときは、できるだけ広がらないようにして拭き取るのがコツです。

諸星陽一
  • 諸星陽一
  • 日本自動車ジャーナリスト協会(外部リンク)
  • 自動車ジャーナリストとして専門誌やライフ誌での執筆活動をはじめ、安全運転のインストラクターも務める。1992年~99年まで富士スピードウェイにてRX-7のレースに参戦。セルフメンテナンス記事も得意分野。福祉車両の数少ない専門家の一人でもある。

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