【コロナとクルマ】コロナ対策で再評価されるドライブスルーの利点とは?

2020年5月8日

ファーストフードのドライブスルー

韓国でドライブスルー方式によるコロナウイルスのPCR検査が有効だったということで、日本でもドライブスルー式PCR検査が始まったところです。ファーストフードでのドライブスルーサービスもにわかに注目を浴びています。今回のコロナウイルス騒動で、脚光をあびつつあるドライブスルーに再注目します。

この記事のPOINT
ドライブスルーで感染リスクを減らすためにはキャッシュレス決済を利用
ドライブスルー式のPCR検査でも感染リスクはあると言う見解も
「ドライブスルー八百屋」や「メガネのドライブスルー」サービス

ドライブスルーといえばファーストフード

ドライブスルー利用時もマスクは必ず着用

日本で最初にドライブスルー方式を採用したのは、山本海苔店と言われています。
海苔の購入をクルマから下りずに行うことができたんだとか。その後、新潟のレストランが始めたと言われていますが、なんと言っても世間に大きく広げたのはマクドナルドです。テレビでも大々的にCMを行い、ドライブスルーの認知度を上げました。現在、コロナウイルス対策として人との接触濃度を下げられるということで、ドライブスルーが再注目されています。

ドライブスルーの利点は、不特定多数の人がいる店内に入ることなく、直接接するのが店員1名だけということですが、ここでさらにリスクを減らす方法があります。それは、タッチ式やバーコード式のキャッシュレス決済を利用することです。現金で支払っておつりを受け取るとなると、そこでの接触率が上がってしまいます。レシートなどの受け取りを行わなければさらに安心感は高まります。

コロナ感染予防にキャッシュレス決済を利用

ドライブスルー式PCR検査は安全なのか?

韓国で行われたドライブスルー式のPCR検査をなぜ日本で行わないのか?
という意見も多く見られ、実際に一部でドライブスルー式PCR検査が行われるようになりました。検査を受ける人が検査技師や担当医としか接触しないため安全性が高いと言われていますが、一部で疑問を投げかける医療関係者もいます。
ドライブスルー式の場合は、検体を採取する検査技師や担当医がどこまで装備を交換して行うかが問題だというのです。検査を受ける人ごとに防護服、マスク、手袋を交換するべきなのに、装備を変えずに検体採取を行うことは感染リスクがあるというのです。

言われてみれば確かにそうで、検査を受けやすいから受けてみるという方向性はあまり正しくはないのかもしれません。

“クルマに乗ったまま”をもう一度見直す時代が来た

ドライブスルーのいいところはクルマに乗ったままで、他人との接触をできるだけ減らすことができるということです。今後は再評価が進んで、採用されるシーンも増えるかもしれません。

かつて、日本にも各所に「ドライブインシアター」と呼ばれる方式の映画館がありました。屋外に設置されたスクリーンで映画を上映し、クルマに居ながら鑑賞、音声はクルマのラジオで受信するというものです。今はすたれてしまいましたが、料金の受け取りにETCを使えば完全に無接触でスクリーンの映画を見ることができます。

また、最近見かけたニュース記事では、業務使用が減った野菜などをパッケージ化したものを定額で段ボールに入れて販売。それをクルマに乗ったままで受け取るという「ドライブスルー八百屋」というものも登場しているようです。メガネのJINSは群馬県で世界初のメガネのドライブスルー販売を行うなどしています。クルマに乗ったままでできる売買やサービスは、これから先も広がっていく可能性を秘めています。

諸星 陽一
  • 諸星 陽一
  • 日本自動車ジャーナリスト協会(外部リンク)
  • 自動車ジャーナリストとして専門誌やライフ誌での執筆活動をはじめ、安全運転のインストラクターも務める。1992年~99年まで富士スピードウェイにてRX-7のレースに参戦。セルフメンテナンス記事も得意分野。福祉車両の数少ない専門家の一人でもある。

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