【車の事故が多発している中】車の事故防止機能や安全機能にはどんなものがあるか?

2019年8月5日

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現代のクルマにはさまざまな事故防止機能、安全機能が装備されています。当たり前に思っている事故防止機能や安全機能も、以前はまったく装備されていないことがありました。どんな装備がどのように機能して事故を防止し、安全を確保しているのでしょう? そしてその機能をきちんと使うにはどうすれば良いのでしょうか?

安全に速度を落とすための装置

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安全装置の中で最も有名とも言えるのがABSでしょう。ABSとはアンチロック・ブレーキ・システム(Anti-lock Brake System)の略です。ブレーキによって前輪がロックしてしまうとハンドルが効かなくなり、前方に障害物がありハンドルを操作しても向きを変えることができません。しかしABSが装備されていればハンドル操作がクルマの動きに反映されるというわけです。

またABSによって4輪のタイヤがロックしないと、横滑りを起こしたりする可能性もかなり減らす事が出来ます。ABS以前はプロポーショナルバルブという装置を使って、前輪からロックするようになっていました。前輪からロックするとハンドルは効きませんが、スピンは避けられたからです。

万が一事故が起きたときに効果を発揮する装置

事故の際にもっとも効果を発揮するのが普段何気なく使っているシートベルトです。その昔、シートベルトは腰の部分だけのベルトで腰ベルトのみのシートベルトは事故の際に車外放出を防止する為のベルトでした。現在使用されている3点式シートベルトは1959年にボルボが世界で最初に採用しました。3点式シートベルトは車外放出だけでなく、衝突時にステアリングに身体がぶつかる事を防いでくれます。ボルボは3点式シートベルトの特許を無償公開することで、自動車全体の安全性を高めました。エアバッグや衝突安全ボディなど、衝突安全を高める機能は数多くありますが、その全ての機能はシートベルトを装着していることを前提としています。まさにシートベルトこそが、衝突安全の基本の「き」なのです。

サポカーやサポカーSとはなんだ?

サポカーやサポカーSというのは安全装置をわかりやすくするための日本の愛称です。サポカーという愛称がついたクルマは被害軽減(自動)ブレーキのみを装備するクルマです。サポカーSは被害軽減(自動)ブレーキに、さらに踏み間違い時の加速抑制装置が加えられているクルマです。

サポカーSは、3つにランク付けされています。「サポカーSベーシック」は被害軽減(自動)ブレーキが低速被害軽減(自動)ブレーキ(対車両)のもの、「サポカーSベーシック+」は被害軽減(自動)ブレーキ(対車両)を装備するもの、「サポカーSワイド」は被害軽減(自動)ブレーキが歩行者にも対応しているもので、車線逸脱警報と先進ライトを装備するもの。先進ライトというのは自動ハイビームや配光を可変するものをしめします。

この呼び名を使ったのは高齢者にわかりやすいようにとした愛称です。一般的には先進安全自動車(ASV=Advanced Safety Vehicle)の名前で呼ばれます。ASVにはランク付けはありませんが、被害軽減(自動)ブレーキやアダプティブクルーズコントロールなどを装備したクルマをさします。


(諸星陽一)

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