やっぱり燃費を節約したい!エコドライブの心得とは?

2018年7月6日

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クルマをいざ所有してみて、気になるのは燃費かもしれません。できるだけランニングコストは安い方がいいですよね。一言で燃費とはいってもその良し悪しはクルマによっていろいろ。とはいっても少しでも燃費が改善するようにこんなことに気を付けて運転してみてはいかがでしょうか?というお話をしたいと思います。これであなたも明日から燃費マスターに!

リッター100キロ越えも夢じゃない?

ホンダの50㏄のバイクカブに乗っている知人曰く、ガソリン1リットルあたり100キロ越えも珍しくないとのこと。燃費の話と言えば時々湘南の方まで海を見に行き、往復無給油で行けるので気に入っていると話していたのを思い出しました。やはり人気なのもわかりますね。

一言で燃費の良し悪しを言ってみたところで、こんなカブが1リットルで40キロになったら、かなり悪化ですし、大きなSUVで1リットルあたり10キロを越えたらかなりいいとなるかもしれませんよね。排気量の大きなクルマはそれだけ燃料消費も多いですし、それはボディの大きさ、重さにもよります。しかしそのクルマごとに応じた燃費の改善方法はあるはずです。そうしたことをぜひドライバーは意識してみると良いかもしれません。

バイクの前輪とアスファルトの地面

高速で燃費が良くなるのは乗用車に限った話?

筆者はクルマを運搬できるトラックを持っています。これなど顕著なのですが、高速道路を利用してもあまり燃費は改善しません。むしろ悪化する方が多いです。2000回転以下、平地で時速70キロほどでの走行では、クルマを積んでうまくすると1リットルあたり8.5キロを超えることもあります。総重量で6トンを超えることもあり、30万キロ走っていて、アイドリングストップなどを備えていないことを考えると、これはかなり優秀な数値だと思っています。

しかし高速道路で流れに乗ろうとすると2000回転以上で、時に3000回転を越す回転数を多用しなければならない場合も。こうした時には最悪、1リットル当たり3.5キロほどしか走らない場合もあるのです。それでも流れをリードできるはずもなく圧倒的に時間を短縮できるわけではないのです。何より、有料道路、お金を払って利用していることを考えると、それで、時間メリットも限定的で燃費も悪化するというのはどうにも釈然としません。

もっともこれはディーゼルのトラックの話。乗用車の場合は逆に改善されることがあります。25年以上前のマセラティ430というツインターボ車は街中ではそんなに踏まなくても走るのでこの時代のクルマとしてはそこそこの1リットル当たり5キロ程度ですが、高速道路に乗ると9キロを超えることもあります。逆に高速代を素直に支払っても、その分は燃費向上分で賄えるほどです。クルマに応じて走行パターンの向き不向きはあるのです。

夕日をバックに高速道路を走る大型トラック2台

不必要にエンジンを回さないことは大切

そもそもハイブリッドカーがどうして燃費がいいかと言えば。この考え方の究極の形だからと言えるでしょう。前に進んでいるのに、なんとかエンジンの回転を止められないかというのがあのタイプのクルマの発想の根底にはあるはずです。エンジンが回るというのは、燃料が燃えていること。燃料を消費していることに他ならないのです。ということは燃費のいいクルマとはできるだけエンジンの回転数を上げないでトルクを発生させることができるクルマになります。これは大原則自動車のキホンとして断言できると思います。

そのほか、空気抵抗も小さくありません。特にトラックやバスなど投影面積の大きいクルマでは、これを小さくすることでも燃費を稼げます。高速道路で電車のように連なって走っている特区を見かけることがあるかもしれません。あれは前を走るトラックの陰で燃費を浮かせようとしているのです。これをするためにはかなり車間を詰めていないと意味がありません。長距離トラックでたくさんの燃料を積んでいるトラックだからこそ、ほんの少し、1リットルで数百メートル余分に走るようになっても、かなりの効果になるでしょう。

クルマを運転する女性の手のアップ

下りはエンジンブレーキを!

私は運転するとき、下り坂では基本的にアクセルは踏みません。エンジンブレーキをかけます。オートマチック車の場合、アクセルを話してもかかりますが、少し斜面のきつい場合、Dから3とか2にレバーを動かすと、マニュアル車ほどではない場合もありますが、エンジンブレーキがかかります。今のオートマチックは電子制御化されており、この状態になるとエンジンはかかっていても、燃料供給がカットされるようになっています。これで、下り坂で燃費を稼ぐことが可能です。車重の大きなクルマ、トラックや、4WDのSUVなどでは特に効果的かもしれません。

時々ニュートラルにしたら、という人がいますが、ニュートラルはそもそも走行中に選ぶことを想定されているギヤではありません。走行の安定性をスポイルしますのでこれはやめましょう。

トータルでのランニングコストで言えば軽自動車にはかなわない

色々言っても、軽自動車のランニングコストにはかなわないと思います。軽自動車は1リットル当たり20キロ近く走り、多少ラフなアクセルワークをしても15キロを割り込むことが難しいレベルの燃費はたたき出します。この要因には法定費用が優遇されていることや、ハイブリット車ほどではないにせよ、ユーザーのテクニカルな操作がそこまでいらないことなどがあげられると思います。経済性を重んじるのであれば、結局軽自動車はメリットが多い選択肢ではないでしょうか。

ガソリンスタンドにて給油する男性の後ろ姿

意識することが大事

最近では燃費向上の支援をするようなアプリも登場。そのほか、各メーカー、クルマでの燃費改善支援のためのメーターや、専用アプリでのサポートを用意しています。燃費を意識した運転は、同乗者にも優しく、歩行者などにも優しい運転であることが少なくありません。急のつくことをしない、というのは大原則ですが、それによって安全確認も十分に行えるばかりか、運転する心にゆとりが出ます。吝嗇(りんしょく)で「燃費」を意識するのではなく、ドライバーとして、気高く優しい運転で結果として、少しでも有効に化石燃料を利用していけるよう、一人一人が心がけていきたいものですね。



(中込健太郎)

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