【ドライブスルーはマクドナルドだけじゃない?】ドライブスルーが利用可能な意外なサービスとは?

2019年8月1日

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クルマに乗ったまま買い物や用事を済ませることができるドライブスルー。この方式が日本に広まった時代はまさにモータリゼーションの拡大を感じるものでした。今もさまざまなところで見られるドライブスルーの歴史、そして海外のドライブスルーの紹介などをします。

アメリカで生まれたドライブスルー

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モータリゼーションが拡大していたアメリカでは1930年代にはドライブスルーが登場していたと言われます。ドライブスルーはその名の通り、クルマに乗りながらファーストフードなどを購入しスルーするシステムです。クルマに乗ったままでパーキングスペースにクルマを駐めて注文、そこに商品が届くシステム(映画アメリカングラフィティに出てくるメルズという店でローラースケートを履いたウエイトレスがやってくる店など)は、カーホップやドライブインと呼ばれますが、クルマから降りないという点ではかなり似通っています。日本では沖縄のA&Wというハンバーガーショップでこのドライブインシステムを利用できます。

日本初のドライブスルーは1965年に日本橋の山本海苔店が始めたと言われています。同社の新社屋が竣工した際に、ドライブインと呼ばれる施設を作り、クルマに乗ったままで海苔などを購入できるようにしていました。正月以外は無休で20時まで営業され、夜間や雨の日の手土産購入などに重宝されたと言われています。

ドライブスルーが逆転したガソリンスタンド

少し前までガソリンスタンドで給油する際の主流はフルサービスでした。つまりクルマに乗ったままで、スタッフにガソリンを入れてもらい、窓を拭いてもらうというものでした。これはよくよく考えるとドライブスルーのシステムそのものです。一方、ちょっと前の洗車はスタッフにキーを渡して、オーナーは待合ルームで仕上がるのを待ったものですが、現在はクルマに乗ったままで洗車機の中に入っていく「ドライブスルー洗車」もずいぶんと増えました。ガソリンスタンドではドライブスルーのサービスが逆転しているとも言えます。

主流はなんと言ってもファーストフード

ドライブスルーの主流はなんといってもファーストフードです。1977年にマクドナルドが環八高井戸店でドライブスルーを設置して以来、多くのファーストフード店にドライブスルーが普及していきます。マクドナルド環八高井戸店はすでに存在していませんが、実は筆者は中学生の頃にこのマクドナルドのドライブスルーに連れていってもらったことがあります。当初は珍しかったので観光地のような意味合いも持っていました。

現在、日本には牛丼やコーヒーのドライブスルー施設があるほか、メガネの受け取りができるドライブスルーなども存在しています。大垣共立銀行ではATMのドライブスルーを展開していますし、小田原の仏壇店では仏壇購入をドライブスルーでできるという話もあります。

アメリカではさまざまなドライブスルーが存在し、有名な話ではクルマに乗ったまま結婚式ができる施設もあると言われています。日本では便利が優先していますが、アメリカの場合はそれに加えて治安面やバリアフリーの観点も関係しているとの事です。


(諸星陽一)

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