セダンでも行ける!?4人家族でキャンプを楽しめる車の特徴について

2019年9月2日

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グランピングという新しいキャンプスタイルも登場してきたこともあり、今は空前のアウトドアブーム、キャンプブームと言われています。こうした中どんなクルマがキャンプやアウトドアにピッタリなのでしょう? 小学校高学年と低学年の2人の子供がいる4人家族を例にしてみましょう。

この記事のPOINT
現地で道具を借りる場合はどんな車種でもキャンプを楽しめる
PHEVカーなら電力を供給しながらキャンプを楽しめる
セダンはラゲッジルームが分かれていて荷物の持ち帰りが便利

グランピングやレンタル中心なら4人乗れれば問題なし

荷台

ここ1~2年で急激に流行しているのが、グランピングと言われるキャンプ形式です。グランピングはキャンプ場にテントやバンガローなどがすでに用意されていて、ゲストは基本的に何もしなくていいようになっています。言うなれば、ディナー&ブレックファースト付きのホテルに泊まるけど、そのホテルの部屋がテント(といっても中にはベッドがあったりする)やバンガローだというだけです。この場合は、荷物も最小限でいいので、キャンプ場まで行けるクルマなら問題ないです。

また、最近はテントはもちろん、寝袋、調理用品とありとあらゆるものがレンタルできるキャンプ場も増えています。こうしたキャンプ場でもグランピング同様にとくに荷物を運ぶ必要がありませんので、移動さえ出来れば問題ありませんのでどんなクルマでもキャンプは可能です。

王道のミニバンは最強のキャンプアイテム

家族4人が乗って、キャンプグッズを積んでキャンプ場まで出かけて泊まるということを考えると、最強のモデルとなるのはミニバンでしょう。キャンプというのは不思議なもので、やっている間にどんどん荷物が増えていくものなのです。たとえば最初はテントのなかにシュラフを置いて寝ていたものが、快適さを求めて銀マットを敷き、エアマットになり、やがてコット(簡易ベッド)になり……となるので、どうしたってユーティリティ性の高いミニバンは最強といっていいでしょう。
なかでもトヨタのカスタムブランドであるモデリスタのコンプリートカーでノア、ヴォクシー、エスクァイアに設定されたサードシートレスの「MU(マルチユーティリティ)」のユーティリティ性は相当のものです。

給電可能なPHEV、トランクが独立しているセダン、それぞれ良い

アウトランダー

キャンプでは薪を使って飯ごう炊さんをしたり、炭を使ったキャンプをしたりという楽しみ方もあります。最近ではガソリンバーナーを利用する人も多くなってきました。それならば、電気でもいいのでは? と思う人もいるでしょう。そこで便利なのがアウトランダーPHEVです。アウトランダーPHEVはバッテリーを満タンにしておけば、一般的な家庭1日分の電力供給力があると言われていますので、キャンプでごはんを炊いたり、ホットプレートを使ったり、夜に証明を点けたりということが可能です。ユーティリティ性もかなり高いので、そうした面でもキャンプ向きです。

カムリ

そして意外なほど向いているのがセダンです。セダンはラゲッジルームが独立していることが最大の特徴です。キャンプ場によっては生ゴミを含めて、ゴミは持ち帰ることになっていることも多く、そうした場合ラゲッジルームが独立していないクルマの場合は、ゴミを車内に入れないとならない、もしくはルーフキャリアを使ってルーフ上に載せないとならないなどのことがありますが、セダンならそうした心配も少なくなります。カムリなどのラゲッジルーム容量が大きなセダンは意外なほどキャンプに向いています。

ボンゴ

そして、クルマはあくまで移動手段と考えるなら、ハイエースやキャラバンなどのワンボックスバンというのも、なかなか賢い選択です。クルマはあくまで荷物を運ぶものと割り切ってしまえば、大量の荷物を積むことができるワンボックスバンは頼りになる相棒です。大雨がふった際は、荷室に逃げ込むことができ、さらにひどい雨なら荷物を全部荷室に投げ込み、逃げ帰ることも可能。プロが使う道具のようなクルマは、底力がハンパありません。

諸星陽一
  • 諸星陽一
  • 日本自動車ジャーナリスト協会(外部リンク)
  • 自動車ジャーナリストとして専門誌やライフ誌での執筆活動をはじめ、安全運転のインストラクターも務める。1992年~99年まで富士スピードウェイにてRX-7のレースに参戦。セルフメンテナンス記事も得意分野。福祉車両の数少ない専門家の一人でもある。

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