タイヤ交換って自分でできるの?

2019年3月19日

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そろそろスタッドレスタイヤの季節も終わり、サマータイヤに戻す時期になってきました。この作業、タイヤショップやディーラーでやっている人も多いようですが、実は自分でもできる簡単なものです。今回は、その方法とコツを紹介していきます。

タイヤ交換に必要な準備

単純にスタッドレスタイヤからサマータイヤへの交換ならば、車載ジャッキでも十分に対応します。車載ジャッキが搭載されていないクルマの場合は、ジャッキ購入しなくてなりません。その場合は油圧タイプを選ぶと作業が楽になります。車載ジャッキのようなシザースジャッキと呼ばれる種類のものは作業の場所が狭くても使いやすい反面、車両サイドのジャッキアップポイントにしか使えないという面もあります。フロアジャッキならばジャッキアップポイント以外のエンジンマウント等で上げることが可能です。

ナット(一部車種はボルト)を緩めるためのレンチは車載でも十分です。もし車載レンチがないなら、十字レンチを購入するのがいいでしょう。十字レンチは押す力と引く力の両方がかかるのでキツくしまっているナットも緩みやすい傾向にあります。ナットを締める際は適正トルクで締めることが大切です。もっとも理想的なのはトルクレンチで締め付けトルクを確認することです。しかし、普通にねじ込んでいって、最後にグッと締め付ければ普通は問題ありません。大切なのは少し走ってから、締め付けを確認することです。

ボルトで取り付ける欧州車は作業が難しい

国産車のようにスタッドボルトにホイールを入れてナットで締め付けるタイプは取り付け時の作業が楽ですが、一部の輸入車のようにボルトでホイールを取り付けるタイプは作業が難しいです。その作業を楽にするための道具が「ガイドピン」、「ガイドボルト」などと言われるものです。ボルトの頭部分を無くしたようなもので、この道具を先に入れておくことでホイールがぶら下がるようになるので作業が楽になります。馴れない人ほど用意したほうがいい道具です。

ジャッキアップ中は力を入れない

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さて作業です。クルマは傾斜のない平坦な場所に置きます。パーキングブレーキはオン、ATのポジションはP、MTなら1速かRに入れます。作業しない場所の反対側に(つまり前輪なら後輪に)輪止めを施します。輪留めは専用品でもいいし、角材を斜めに切っただけのものでもいい。半分くらいのブロックやレンガでも代用できます。ナットを半回転くらい緩めてから、ジャッキアップをします。大切なのはジャッキアップ中に力を入れてレンチを使わないことです。

ジャッキアップしたらレンチを使ってナットを外します。手でやりたい部分ですがレンチを使ったほうが早いです。上側のナットを最後に残しておくと作業がしやすいです。ナットを外したら、スタッドボルトをウエスで拭き取ります。ナットの内側も同様にキレイにしましょう。スタッドボルトには軽くグリスを塗ることをおすすめします。スプレー潤滑剤を軽く吹きかけるのもいいでしょうが、ブレーキローターに付着しないように注意しましょう。

ホイールを入れたら、ナットを手で取り付けます。2~3回転は手で作業しましょう。このときに引っかかりを感じたら、斜めに入っている可能性があるので最初からやり直しましょう、すべてのナットを取り付けたら、レンチで軽く締めます。力を入れずに締められるまででオーケーです。その後、ジャッキをおろして、必要なトルクでナットを締めます。ナットは対角線順に締めていきます。強く締めたいからといって、レンチに鉄パイプを繋いでやるようなことは絶対にだめです。ボルトを引きちぎることがあります。


(諸星陽一)

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