冬になると散布される融雪剤って何?

2019年3月19日

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雪が降った際に路面が凍結することを防止する有効な手段として使用されているのが融雪剤と呼ばれるものです。この融雪剤は雪を溶かすため、路面を凍結させないためには有効なのですが、クルマや環境には悪いと言われています。さて、一体なにが悪くて、どうすればその影響を防げるのでしょうか?

そもそも融雪剤とは? そしてどこに散布されるのか?

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融雪剤にはいくつかの種類があります。そのなかで一般的なものが「塩化カルシウム」です。塩化カルシウムは雪が降る前に散布することで、雪が解けやすくなるという利点があります。雪が解けて路面に張り付かないので、除雪がしやすくなるという利点もあります。降雪地ではまんべんなくまかれることも多いのですが、都内などでは陸橋や橋など路面温度が下がりやすい場所を中心に使用されることが多いようです。

塩化カルシウムという名称からもわかるように、融雪剤は平たく言えば塩です。なので付着したものをそのままにしておくと錆を誘発してしまう可能性があります。融雪剤がまかれていることを感じたら、下回りなどを洗うことが大切です。路面につぶつぶのあるものが見られたりすればそれは融雪剤です。あと車体サイドの下側についた水がベターッとなって、へばりついているようになっているのも融雪剤を含んだ水分の特徴です。

どう洗うのか?

一番いいのは、コイン洗車場などの高圧洗浄を使うことです。高圧洗浄機を使って下回りをぐるっと洗えば、かなり落とすことができます。マフラーの上側などもきちんと洗うのがいいでしょう。ホイールハウスの内側、ショックアブソーバーやスプリングの部分も念入りに洗うことをおすすめします。

放っておいたら錆びるのか?

錆びるか? 錆びないか? はそのクルマの状態によっても異なります。おろしたての新車なら塗装も防錆処理もしっかり行われているので、ちょっとやそっとでは錆びることはないでしょう。しかし、ボディにキズが付き、鋼板がむき出しになった部分があれば、そこから錆が発生します。

錆を防止するためには融雪剤を取り除くことも大切ですが、塗装がはがれている箇所を補修することも大切です。クルマの下回りだけでなく、エンジンルーム内などで錆があれば、それを除去し塗装を補修しておくといいでしょう。

下回りにはアンダーコートやシャシーブラックと呼ばれるもので防錆処理を行なう方法もあります。降雪地や海の近くなどではこうした処理が有効なのですが注意も必要です。施工する際に水抜きの穴をふさいでしまうと、窓などをつたって侵入した水を排出することができず、それが原因で錆が発生することもあるからです。


(諸星陽一)

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