【いよいよ灼熱シーズン到来】車内温度を快適するには?

2019年7月31日

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夏になると悩ましくなってくるのが車内温度の問題。走行中はエアコンを使用する事で快適に過ごせますが、駐車した後に乗り込んだ時の暑さは耐えられないものです。今回は、そんな車内温度の改善方法をご紹介します。

まずは車内の温度を上げない方法を考える

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夏に車内温度が上昇するのは直射日光の影響が最も大きいと言えます。ですから、直射日光が当たらないようにすることが最も大切です。できれば室内や日陰を選んで駐車するのがいいでしょう。室内なら時間経過に対する変化はありませんが、日陰は時間とともに変わります。ナビがあれば方位が分かります(スマホアプリでも可能)から、少し理科の知識を使って、効率の良い日陰に駐車する事もできます。

また、炎天下に駐車するときは、サンシェードなどを使って車内のダッシュボードなどに直射日光が当たらないように工夫するだけで随分と効果があります。特にスポーツカーのようにウインドウがねかされているクルマほど、直射日光が車内に入りやすいので効果が大きいです。車内に置くタイプもありますが、車外で覆うタイプもあります。車外で覆うタイプは装着や取り外しが面倒ですが効果は大きく、長時間の駐車の際はこちらの方がおすすめです。

ガラスに加工して車内温度上昇を抑える

最近のクルマには「IRカット加工」が施されたガラスが多く使われています。IRとは赤外線のことで目に見える光(可視光線)よりも波長が長いもので、温度を上げる効果があります。紫外線(VR)は可視光線より波長短いもので、日焼けを促進させたりする効果があります。カタログを見るときにガラスがIRカット加工済みとなっていれば車内温度上昇には効果があると言えるでしょう。また、フロントガラスについてはIRカットタイプのガラスを選ぶこともできます。ただし、カメラ式のACC(スバルのアイサイトなど)の場合は適合しないこともあるので注意が必要です。またIRカットタイプのフィルムを貼ることでも効果を得られますが、フロントとフロントサイドの3面については光の透過率が厳しく規制されているので、専門店でよく相談してから施工するようにしましょう。

冷却スプレーは効果大だが危険性もあり

暑くなってしまった車内の温度を早く下げるときに大切なのは、温度が上がった空気を車内から追い出すことです。停車中に車内の換気を行うときは対角線上にあるドアを開けて、片方をバタバタと開閉しましょう。フロント側だけよりも効果が高くなります。走り出してからエアコンを使うよりも、対角線上のウインドウを開放して10秒くらい走ってからの方が暑い空気を追い出せるので効率がよくなります。

最近人気になっているのが冷却スプレーと言われるものです。これは車内にスプレーすると、車内で液剤が気化するときの気化熱で車内温度を下げるというものです。エアコンと併用すると効果が高いと言われていますが、注意が必要です。

冷却スプレーの中にはLPGなどの可燃性ガスを使っているものがあります。そうしたものは「火気厳禁」や「強燃性」、「可燃性」などの表示があります。特に喫煙者は注意が必要で、ガスが充満した車内でライターを使って爆発という事故も実際に起きています。ライターを使わなくても、静電気が原因で火花が飛んだり、車内に装備した用品のなかで火花が発生することもあります。エンジンをシート下に積むキャブオーバー車(トラックやワンボックスなど)は、エンジン始動時にエンジンルームで火花が発生する可能性があり危険です。LPGは空気よりも重いので条件が揃えばエンジンルーム内に侵入、充満する可能性があるためです。


(諸星陽一)

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