最近流行りのキャンピングカー いったいどんな種類があるの?

2019年6月17日

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観光地のホテルや旅館の料金がどんどん高騰している事も手伝って、今や空前のブームになっているキャンピングカー。一言でキャンピングカーといってもその種類はさまざまです。今回はそんなキャンピングカーの分類のお話です。

8ナンバーのキャンピングカーとそれ以外のキャンピングカー

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かつてキャンピングカーといえば8ナンバーを取得しているモデルがほとんどでした。8ナンバーは特殊用途自動車として認められたものです。以前は8ナンバーを取得することで税金が安くなるなどのメリットがあり、税金逃れのために8ナンバー改造する場合もありました。

しかし現在ではこうしたメリットも少なくなったので、無理して要件を満たすまでの改造を行わないことも増えてきました。つまりベース車のナンバーのままで使うという方向性です。この場合、登録や届出としてはキャンピングカーではありませんが、使い方はキャンピングカーということになります。

専用のシャシーを使ったキャンピングカー

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キャンピングカーを作るためのシャシーにキャンピングカービルダーが必要なものを架装したモデルがあります。エンジンやミッションが載っただけのベアシャシーをベースにするものをフルコンバージョン(アメリカではクラスAの名称)、運転席キャブ付きのベアシャシー(主にバスシャシー)を用いて架装するものをセミフルコンバージョン(これも多くはクラスAと呼ばれる)、RVシャシーと呼ばれるキャブ付きシャシーを利用するものをキャブコンバージョン(アメリカではクラスC)と呼びます。これらは居住スペースなどを専用にデザイン&パッケージングするので、キャンプサイトで高い性能を発揮します。

改造系キャンピングカーと車中泊用車両

ワンボックスカーやミニバンをベースに車内を改造したものをバンコーバジョン(アメリカではクラスB)と呼びます。就寝スペースを拡大するために、ルーフがポップアップするタイプなどもあります。マイクロバスやバスのシートを取り外したものはバスコンバージョンと呼ばれます。バスコンバージョンはバンコーバジョンに比べてはるかに広い室内を持っています。ピックアップトラックの荷台にキャンパー部分を載せたものはトラックキャンパーと呼びます。最近流行っているタイプとしては、軽自動車をベースとしてキャンピングカーにしたものもあり、それらはまとめて軽キャンピングカーと呼ばれます。軽キャンピングカーはバンコンバージョンタイプやトラックベースなどがあります。また、ベースは軽でもボディサイズが大きくなり、小型車登録するものも存在します。

ここまで紹介したものはすべて自走式のキャンピングカーですが、自分では走行せずにけん引されるキャンピングカーもあります。それらはキャンピングトレーラーの名前で呼ばれます。キャンピングトレーラーは、宿泊時にそのまま使えるもののほかに、走行時(けん引時)は畳んでおき使用時に展開するフォールディングタイプや、荷物だけを運ぶカーゴトレーラーやボートやジェットスキーを運ぶためのものもあります。

キャンピングカーはベッドのサイズや調理器具の設置など細かい規程がありますが、8ナンバーで登録しないのであればそれらは自由です。最近は8ナンバーにこだわることなく、車内で寝ることだけを重視した車中泊用のクルマも多く存在しています。


(諸星陽一)

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