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愛車の夏バテ対策に最適!秋にやっておきたいメンテナンス6選!
2021年9月21日
日本の過酷な夏を過ごしたクルマはあちこちに負担が掛かっている可能性があります。愛車の疲労を放置したまま、別の意味で過酷な冬を迎えるのではなく、先を見越したメンテナンスをすることで、安心で快適な冬のカーライフを過ごしましょう。今回はこの時期にチェックしておきたい秋のメンテナンスの解説です。
- この記事のPOINT
- ボディメンテナンスのためにワックスがけをするといい
- あらゆる液体が減るのでエンジン回り(バッテリー・冷却水・エンジンオイル)の点検も欠かせない
- 気温が下がると空気圧も低くなるので確認が必要
真夏にはできなかったワックスがけや水垢の除去
<1:ボディのメンテナンス>
直射日光の当たる屋外にクルマを駐車して、ワックス掛けなどを自分で行うユーザーは夏の間はメンテが難しかったはずです。濡れているボディに使えるワックスはありますが、炎天下で使えるワックスというのはちょっと聞いたことがありません。もちろん日が沈んでからワックス掛けを行えば良いのですが、それはそれで大変です。
クルマのボディ塗装は夏の直射日光ぐらいではそう簡単には悪くはならない耐久性がありますが、何のメンテナンスもせずに放っておくとクリア塗装が浮き上がってはがれたり、退色したりします。とくに黄色や赤色は退色しやすい色だと言われています。夏にメンテができなかった場合は、この時期に洗車とワックス掛けを行いましょう。
雨などで濡れたボディを拭きとる前に水滴が乾くと、イオンデポジットといううろこ状の水垢(雨染み)が発生します。雨染みは放っておくとどんどん固着して除去しづらくなるので、早めに取り除くことが大切です。インデポジットの除去にはリンレイの「ウルトラハード クリーナー 水アカ・ウロコ・ウォータースポット用」(1500円前後)などが使いやすくおすすめです。イオンデポジットの除去後や洗車後はワックス掛けコーティングを行うことも忘れないようにしましょう。
バッテリー液、冷却水、エンジンオイルの減りも点検を
<2:バッテリー液のチェック>
夏はクルマのいろいろな液体が消耗する季節です。まず、夏は電動ファンが回っている時間が長く、エアコンなどの電装品を使う機会も増え、バッテリーが酷使されます。バッテリーは放電しても充電しても熱を発しますが、夏の高い気温で発熱するとバッテリー液の水分だけが気化して液が減り、バッテリーに負担がかかるのです。バッテリー液が減っているかどうかはバッテリーの裏側から光を当てながらクルマを揺らすとわかりやすいです。バッテリー液の補充はバッテリーの上面に6個ある大きな+ネジのキャップを外して行います。減るのは水分なので、バッテリー液が減ったら、蒸留水や精製水をつぎ足します。強化液などは使わないほうがいいでしょう。この6つのキャップが見当たらないバッテリーはメンテナンスフリーバッテリーと呼ばれ、水が減らない構造になっています。
<3:冷却水のチェック>
ラジエターの冷却水も夏は減る傾向にあります。バッテリー液と同様に気化でも減りますが、それ以上に沸騰によって起きるオーバーフローが原因です。沸騰してラジエターから吹き出した冷却水がリザーバータンクに入り過ぎると、オーバーフローして車外に捨てられるのです。水温や水圧が高いときはリザーバータンクに十分な冷却水が入っているようにみえますが、常温になるとロアレベルよりも水面が下がっていることもあります。夏の間は水温が上がりがちなので、秋になったタイミングで一度冷却水量を確認しましょう。冷却水がロアレベルよりも下がると、空気を吸い込んでしまう可能性があり、オーバーヒートを誘発しかねません。冷却水が減っていたときは、同じ色(冷却水は緑、赤、ピンク、青の4種がある)の補充液を足せば大丈夫です。
<4:エンジンオイルのチェック>
エンジンオイルも夏は減りやすい傾向にあります。最近のクルマはエンジンの抵抗を減らすために粘度の低いオイルを使います。走行距離が長くなるに従ってオイルの粘度が下がり、シャバシャバになっていきます。夏場で水温が高くなれば同様に油温も高くなり、粘度はさらに下がります。粘度が下がったオイルは燃焼室に入り込みやすく、燃料とともに燃焼し消費されます。
オイル量は比較的頻繁に確認することが理想ですが、少なくとも季節の変わり目にはチェックしましょう。少ないときは継ぎ足せばいいですが、上限を超えて入れるのは厳禁です。オイルレベルゲージの上限と下限の差(上限と下限で1リットルなど)は車種によって異なり、その差がわかれば入れる量の目安になりますが、わからないことのほうが多いでしょうから、200cc程度ずつ入れて少し走ってから確認するといいでしょう。温間(走った後)か冷間(一晩くらい放置した後)ではオイルレベルが違いますが、これも車種によって異なります。
オイル量は水平な場所で量ると正確な数値が出ますが、現実はどんな道でもどんな駐車場でも水はけを良くするために水平ではありません。あまり神経質になる必要はありませんが、量る場所をいつも同じ場所にしないと減っているのかどうかがわかりません。路面の傾斜はわずかでもレベルゲージへの影響は大きなものです。
オイルの状態を判断するのは難しく、もしオイルがカフェオレのように濁っていればディーラーか整備工場に、それ以外は黒くても心配せずに規程の距離または期間が交換時期です。
季節の変わり目には空気圧チェックや換気もしておこう
<5:空気圧のチェック>
タイヤのゴムは空気よりも大きな穴が存在し、何もしなくても自然に空気が減っていくため、タイヤ空気圧は定期的に点検する必要があるのですが、とくに夏から秋にかけては注意が必要です。ポイントは気温で、気温が下がると空気圧も下がるので、夏に合わせた空気圧では、秋になると空気圧不足になっていることはよくあります。とくに低扁平率のタイヤは少し空気量が減るだけで空気圧がグッと下がるので注意が必要です。
<6:湿気やカビ、曇りの対策>
また、夏は湿気があるので車内がカビやすいと言われることもあります。今のクルマはほとんどがエアコンを装備しているのでそうした心配は少ないはずですが、エアコンをあまり使っていないクルマは車内に湿気が溜まっている可能性があります。天気のいい乾燥した日に、ドアを全部開けて空気を入れ替えるのはとてもいいことです。その際はフロアマットを外して、フロアマットの下も乾かしましょう。セダンのトランクもエアコンでは乾燥されないので、時々リッドを開け放って風を通すといいでしょう。この作業の際に、ルームランプなどが点きっ放しになるとバッテリー上がりを引き起こす可能性があるので注意しましょう。
夏の間は窓の曇りはほとんど発生しません。もし窓が曇るとしても、エアコンで車内温度が下がった際に、外気の湿気が多いと窓の外側が曇るといったものです。しかし、外気温が下がってくると窓の内側が曇りやすくなります。とくにエアコンを使わない場合は除湿ができず窓が曇りやすくなります。窓の曇りを防止するには窓をキレイに拭いておくことが大切です。
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