【氷上性能だけではない】非降雪地の人にお勧めのスタッドレスタイヤとは?

2020年1月20日

スタッドレスタイヤ

毎年、冬になれば決まって雪が降り、アイスバーンが発生するような地域であればスタッドレスタイヤは氷上性能を最重視して購入するべきですが、非降雪地でスタッドレスタイヤを選ぶときは少し選び方が違ってきます。今回は普段は雪が降らないが、数年に1度雪が降る……つまり東京や大都市圏のスタッドレスタイヤ選びにスポットを当てます。

この記事のポイント
氷上性能を確保しつつウエット性能と燃費性能を確保している横浜ゴムの 「iceGUARD 6 iG60」
ダンロップの「WINTER MAXX 01」も都心なら十分
オールシーズンタイヤを選択するのもアリ

氷上性能だけじゃないタイヤ2種

十分な氷上性能を確保しつつウエット性能と燃費性能を確保しているのが、横浜ゴムの「iceGUARD 6 iG60」です。夏用タイヤの性能でユーザーが求める性能の上位となるのが、ウエットブレーキ性能と燃費性能ですが、この「 iceGUARD 6 iG60」はその2つの性能をスタッドレスタイヤの性能を確保しながらも高いレベルで両立しています。
ウエット制動のテストデータでは従来品よりも制動距離を5%短縮、燃費性能では同社の夏用エコタイヤ「ECOS ES31」と同程度の性能を実現しています。また「iceGUARD 6 iG60」はロングライフ性能も高いレベルを実現しています。

ダンロップのスタッドレスタイヤブランド「WINTER MAXX 」は、ハイスペックモデルとして「WINTER MAXX  02」、スタンダードモデルとして「WINTER MAXX  01」を用意しています。
「WINTER MAXX  02」のほうが全体的に高性能となっていますが、ライフ性能については「WINTER MAXX  01」も負けず劣らずの性能を確保しています。東京などの都市部での使用や、関東近郊のスキー場へのドライブなどでは十分な性能を確保しているといえます。

オールシーズンタイヤという選択肢もある

もともと、降雪地ではなく非降雪地で雪が降る可能性もある地域での使用を前提に開発されたのがグッドイヤーからリリースされている「Vector 4Seasons Hybrid」というタイヤです。「Vector 4Seasons Hybrid」は、センター付近にスタッドレスタイヤのようなサイプの多いパターンを採用しています。オールシーズンタイヤといっても、1.5世代前程度のスタッドレスタイヤレベルのウインター性能は備えています。それでいて、ドライ性能はサマータイヤなみのものを持っていますので、まさに年間を通して使うことができるタイヤで、東京などの非降雪地にはマッチングがいいタイヤといえます。

基本的には問題はないがそれでも気を付けたいポイント

雪道

今回紹介した3種のタイヤは基本的に雪道でも問題なくグリップする性能を備えています。ただ1つ気をつけてもらいたいのが、昼間に雪が解けて夜にふたたび凍結したような道です。こうした道はタイヤがもっとも苦手とする路面です。
平坦な道なら大して問題にならないような凍結でも、ちょっとした勾配があると滑る場合があります。昼間は通れた坂道でも夜には通れなくなることも多いので注意が必要です。
また、都市圏の住宅街などでは除雪が行われない場所が多いです。そうした場所では深い轍(先行車の走行痕)ができることがあります。スタッドレスタイヤの性能にかかわらず、轍が影響してタイヤがスリップしてしまい、走行不能に陥る場合があるので注意が必要です。

諸星 陽一
  • 諸星 陽一
  • 日本自動車ジャーナリスト協会(外部リンク)
  • 自動車ジャーナリストとして専門誌やライフ誌での執筆活動をはじめ、安全運転のインストラクターも務める。1992年~99年まで富士スピードウェイにてRX-7のレースに参戦。セルフメンテナンス記事も得意分野。福祉車両の数少ない専門家の一人でもある。

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