カージャッキ　オイル漏れ修理

2017年に購入して、長らく愛用していた謎メーカーの低床カージャッキ。

WEIMALL ガレージジャッキ 油圧ジャッキ 車 3t 低床
https://www.amazon.co.jp/dp/B01M0JKI7W?ref_=ppx_hzsearch_conn_dt_b_fed_asin_title_8&th=1

先日からオイル漏れが激しくなってきたので、いよいよメンテナンス開始

まず分解は患部にたどり着くために、分解

①化粧板を締結しているボルト４か所を外す

②ジャッキストッパーとして機能してるシャフトのボルトを４か所外す
シャフトはカラーと共に外枠に結構加えられているので

③のジャッキハンドルを取り付ける部位のボルトを緩めながら作業をする

②のボルトヘッドは14mm
③のボルトは24mm

緩める際は手でトントン叩きながら緩めると怪我しません

①～③まで外した後に④のリリースバルブを外す

この④が曲者で、通常スナップリング等で前後位置固定されてるはずだけど、このジャッキはなんと　シャフトがねじ込み式、、、

ジャッキを下す側にバルブを回していくとリリースバルブが取れます。

分解して思ったのは、こりゃオイルが漏れる構造だわ、、、

リリースバルブのオイルシールは当然O-ringを使っていて、本来はシャフトにインローされ、リングの張力でセルフアライニングされる機構。ゆえにシャフトがセンターに寄せられてO-ringの張力が均一になる仕組み。
しかし、このバルブは固定にネジを使っているためシャフトのインロー部でセンタリングされる訳ではなく、ネジのセンターにアライニングされるため、絶対にシャフト位置が偏芯する。
そのためO-ringの張力がどっちかに偏ってしまう。

現に外したO-ringは一部が潰れて平面になっている、、、

シャフトとシール構造の設計がクソ。
長年、シャフトの偏芯によりO-ringの一部が強圧迫され、永久歪みを起こし、いつの日か張力がなくなりオイルが漏れてくる仕様、、、

とはいえ、低床ジャッキかつリフト高が高いので愛用してるんですけどね、、、

そんなこんなで、O-ringを

ニトリルゴム製　7.8x1.9mm

新品に交換し、カインズで売っているVG32オイルを新たにジャッキに入れ作業は完了。

ジャッキの推奨オイルはVG15らしいけど、先ほどのO-ringの偏芯で微小隙間からオイルがダバダバ漏れてこないように粘度をちょっと上げて様子見します。

組み戻す際にはピストンヘッド、ローラー接触部にモリブデンブリスを塗布して組み戻し、エア抜きしてから最終確認をしましょう！